今回は京都金杯の考察を行っていこう。

タイトルにあるように、テーマはディープインパクト産駒だ。2014年、旋風を巻き起こしたディープ産駒の活躍を振り返っていこう。

京都重賞での猛威

ディープインパクトは京都を得意にしている。特に芝重賞における成績は驚異的だった。

年始めということで、今回は2014年に行われた京都芝重賞に出走したディープインパクト産駒の成績をすべて振り返っていこう。なお、ディープインパクト産駒はスプリント戦や長距離戦は苦手であるため、対象距離は1600〜2400mとする。

レース名 馬名
京都2歳G3 ティルナノーグ
マイルチG1 ダノンシャーク
マイルチG1 フィエロ
マイルチG1 トーセンラー
マイルチG1 エキストラエンド
マイルチG1 ワールドエース
マイルチG1 13 ミッキーアイル
エリザベG1 ラキシス
エリザベG1 キャトルフィーユ
エリザベG1 ショウナンパンドラ
エリザベG1 10 スマートレイアー
エリザベG1 11 ヴィルシーナ
秋華賞G1 ショウナンパンドラ
秋華賞G1 10 セウアズール
京都大賞G2 ラストインパクト
京都大賞G2 トーセンラー
京都大賞G2 11 ヴィクトリースター
京都新聞G2 ガリバルディ
マイラーG2 ワールドエース
マイラーG2 フィエロ
マイラーG2 エキストラエンド
マイラーG2 オースミナイン
京都記念G2 トーセンラー
京都記念G2 ラキシス
京都記念G2 ジェンティルドンナ
きさらぎG3 トーセンスターダム
きさらぎG3 サトノルパン
京都牝馬G3 ウリウリ
京都牝馬G3 ドナウブルー
日経新春HG2 サトノノブレス
日経新春HG2 11 ラウンドワールド
シンザンG3 ミッキーアイル
京都金杯HG3 エキストラエンド
京都金杯HG3 オースミナイン
京都金杯HG3 トーセンレーヴ

集計期間:2014. 1. 5 ~ 2014.11.29

いかがだろうか? 異常といってもいい成績だろう。

出走した重賞は13レース。うち、京都2歳ステークスを除く12レースで馬券になっている

なお、ディープインパクト産駒が出走しなかった重賞、デイリー杯2歳ステークスではブラックタイド産駒のタガノエスプレッソが勝利。ブラックタイドはディープインパクトの全兄弟であるため、本当にほとんどの重賞でディープ産駒が好走していたことになる。

複勝率は50%。単勝回収値は200近く、複勝回収値もほぼ100。驚異的と言っていい。

つまり、京都重賞ではディープインパクトさえ買っていればいいのだ。

今回、京都金杯に出走するディープインパクト産駒はエキストラエンドのみ。もう本命馬がバレてしまったか(笑)。

ディープインパクト産駒の不安要素

冗談で「本命」と書いたが、私はエキストラエンドを本命にしないだろう。(事情が変わって本命にした時はご容赦いただきたい)

理由は年齢と実績にある。

まずは年齢から説明していこう。基本的にディープインパクトは“枯れやすい”。

昨年、6歳のディープインパクト産駒の重賞成績は(2−5−1−31)と全く振るっていない。早熟血統ではないが、晩成型の種牡馬でもないため、基本的に年齢を重ねると能力は衰えていく。

エキストラエンドは今年6歳。妙味という観点から見ると、本命にするのはあまり賢い判断だと言えない。

もう1つ。エキストラエンドは昨年、京都金杯で走ってしまっている。しかも同条件のマイルチャンピオンシップで5着と健闘した。

・ディープインパクト産駒
・昨年の覇者
・マイルチャンピオンシップ上位

この3つの条件が揃えば、間違いなく、人気に支持されるだろう。人気になるだけでなく、必要以上に買われる。つまり、過剰人気になる可能性が高い

よって、期待値の高い馬だとはいえない。好走の可能性はそれなりに高いため、買わなければいけない馬だが、本命ではなく、2、3番手にとどめておくべきだろう。

では、どんな馬を買っていけばいいのか? 「妙味」という観点から見ると、この馬は実績のわりに人気しなくてよさそうだ。

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