今回は青葉賞2016の検証をしていきます。

青葉賞は東京芝2400mで行われるダービートライアルです。過去血統のデータから、傾向を探っていきます。また、出走予定登録馬の血統を見て、この段階での注目馬を導き出していきます。

では、しっかり考察していくことにしましょー!



過去5回好走馬血統

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好走馬を見ていただけると分かると思いますが、ベタですよね。アポロソニックを除く14頭は、お父さんが府中の中距離GIと関わりの深い種牡馬でした。

要するにリーディング上位種牡馬の産駒が普通に走るレースということです。他の血統が穴を開けるとしたらアポロソニックのように逃げるしかない。

あとはトライアル特有の超スローペースの瞬発力勝負に対応できるかどうかですね。以下は過去3年のラップになりますが……

2015年
12.7-11.1-12.4-12.8-12.9-13.3-13.1-12.3-12.0-11.5-11.2-11.6

2014年
12.5-10.9-12.4-12.6-13.0-12.6-13.1-12.5-12.1-11.8-11.1-11.9

2013年
12.5-11.6-12.5-12.7-12.6-12.9-12.5-12.3-11.9-11.4-11.6-11.7

例外なく中盤まで緩み、ラスト3ハロンの切れ味勝負になっています。

面白いのはスローペースなのに後方一気が決まっていること。超スローペースになると馬群が凝縮して位置取りの差が小さくなるので、純粋に上がりの数字を叩き出せないと厳しいんです。

13年はアポロソニックが飛ばして逃げ粘ったんですが、この年は他の2年に比べると中盤のペースも流れていました。切れない馬はいかにペースを落とさずに直線を迎えるかがポイントになるわけです。

じゃあ今年はどうなるかとなると……マイネルハニーが出てくるんですよね。この馬、あんまりスローに落とした逃げを打つわけじゃないので、例年よりは流れるんじゃないでしょうか?(距離に不安はあるでしょうからスローになるとは思いますが、そこまで極端なスローになるかというと微妙)

となると、13年のように好位組が上位に来て後方組は差し遅れる可能性もありそうですね。

続いて、人気馬の傾向を見ていきましょう。

過去5回人気馬血統

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結構、人気どころが飛んでいるんですよね。ただブラックバゴとかマイネルフロストとかダービーフィズは「そりゃ切れ負けするよね」って血統であり、馬キャラでしたよね。こういう馬がいる場合は嫌っていきたいところ。

では、出走を予定している登録馬たちを見ていきましょう。

出走予定・登録馬

aobasho2016_blood3

今年は良いメンバーが揃いました。ヴァンキッシュラン、レーヴァテイン、アルカサル、マイネルハニー、プロディガルサン、メートルダール、ロスカボスなどなど。うーん、楽しみ。

特にディープインパクト産駒の3頭はいずれも底を見せていませんし、瞬発力勝負にも対応しているので、普通に来そうですね。

そんな中、一番信頼できるのはこの馬です。

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素晴らしい能力を秘めていると思います。前走のレースレベルは文句なしの「A」。3歳の500万条件としては頭一つ抜けたレベルでした。ちなみにその時、タイム差なしの2着だった馬は次走、2馬身半差の楽勝(ラスト200mで流していたので、本気で追ったら5、6馬身ついてましたね)。

スプリングSに出ていれば勝ち負け……というか、勝てたと思います。ここでも有力でしょう。