今回は弥生賞2016の検証をしていきます。
中山芝2000mで行われる皐月賞トライアルのGIIです。過去血統のデータから、傾向を探っていきます。また、出走予定登録馬の血統を見て、この段階での注目馬を導き出していきます。
では、しっかり考察していくことにしましょー!
過去5回好走馬血統
弥生賞は「皐月賞トライアル」と銘打ってありますが、実際には「ほとんど皐月賞につながりません」。
理由は主に2つ。一つは、近年は有力馬が2月の重賞(きさらぎ賞、共同通信杯)を使い、弥生賞やスプリングSをパスすることが多くなっているため。結果としてレベルの低下を招いていて、本番でもこの路線から活躍馬が出ない。
もう一つは「ペースの違い」。コレが一番大きいでしょうね。
弥生賞はトライアルなのでペースが厳しくなることがほとんどない。だから、本番の厳しい流れに対応できないような血統の馬が上位に来る、という現象が起こる。
ここ数年の弥生賞と皐月賞における前後半のラップの違いを比較してみましょう。
2015年
弥生賞 61.3−60.5 ※稍重
皐月賞 59.2−59.0
2014年
弥生賞 61.2―60.2
皐月賞 60.2―59.4
2013年
弥生賞 61.6―59.4
皐月賞 58.0―60.0
2012年
弥生賞 63.1―60.8 ※稍重
皐月賞 59.1―62.2 ※稍重
ご覧のとおり、皐月賞は前後半の差がほとんどないのに対し、弥生賞は前半が緩んでいるレースがほとんどですよね? 同じ中山芝2000mで行われていますが、レース質が全く違うんです。
弥生賞は皐月賞よりペースが緩くなる。今年も出走メンバーを見る限り、緩くなるでしょう。
となると狙い目は「トライアル血統」になってきます。
母系に米国血統を持っているブラックエンブレムやミヤジタイガ、カミノタサハラなんかが上位に来ているわけで、「本番では厳しいだろうけどトライアルなら……」くらいの実力を持ったトライアル血統を素直に買えばいいというわけです。
続いて、人気馬の傾向を見ていきましょう。
過去5回人気馬血統
結構、人気馬が飛んでいますよね。エピファネイアやキズナ、フェノーメノは後にGIで勝つほどの馬でしたが、ここでは人気を裏切っている。
では、出走を予定している登録馬たちを見ていきましょう。
出走予定・登録馬
今年はなんといっても朝日杯FSの連対馬リオンディーズとエアスピネルが出てきます。
この2頭の比較が一つのポイントになるでしょう。
血統的な観点から考えると弥生賞はエアスピネルに分があるのではないでしょうか?
どちらかと言うと器用なタイプで、外回りの末脚比べより、内回りの器用さ勝負のほうが得意なタイプ。お母さんのエアメサイアは秋華賞馬ですし、内回りコースでは人気を裏切ったことがありません。
一方のリオンディーズは外回りの方がいいタイプ。お兄さんのエピファネイアもここで人気を裏切っています。お父さんがキンカメになっている分、お兄さんよりは適性高そうですけどね。
3強の1角になるであろうマカヒキは重賞のペースに対応できるかどうかが一つのポイントになりそう。今までの2走は上がり3ハロンの競馬しかしていませんからね。
弥生賞はペースが緩むといっても、これまでの2走よりは流れる。ハートレーやスマートオーディンみたいに「ペースが流れるとダメ」というタイプの馬もいますから、注意したいところ。
そんなわけで、現時点で穴馬候補と考えているのがこの馬です。
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まぁトライアル血統でもなんでもないし、来ないとは思うんですが、マイ注目馬ということで。前走はなかなか強い競馬でした。たぶん、誰もマークしない馬だと思うので、楽逃げができればあるいは……と妄想しています。