今回は2015年のサウジアラビアロイヤルカップの検証していきましょう。
このレースではアストラエンブレムやイモータルが人気を集めて“2強”を形成すると思うんですが、そこだけ見ていても面白くありません。イモータルは血統的に微妙ですし、アストラエンブレムはゲートがよくないのでポカをする可能性も。
だからこそ、周りの穴馬候補たちに目を向けてみたくなります。
で、今回注目するのがエスティファーム生産馬の2頭です。というのも、同生産馬って地味な割に意外と期待値が高いんですよ。
期待値が高い理由
エスティファームといえば、“トーセン”の島川オーナーが「引退した馬たちの居場所を作りたい」という思いのもと、スタートした牧場です。
当初は引退馬たちが余生を送る場所、という位置づけだったみたいですが、今ではバリバリ生産を行い、「エスティファーム生産馬」を見る機会も多くなりました。
で、このエスティファームなんですが、実は「穴馬の宝庫」といえるんです。
なんでかっていうとですね、理由は2つあります。
1.存在が地味過ぎること(人気にならない)
2.意外に良血馬が多いこと
まず1つ目なんですが、エスティファーム生産馬ってお父さんがマイナー種牡馬であることがほとんどです。
トーセンファントム
トーセンブライト
トーセンモナーク
トーセンダンス
たぶん、普通の競馬ファンなら出馬表にある父の名前を見て買うのを躊躇してしまうことでしょう。だから人気にならないことが多い。
一方、繁殖牝馬に目を向けてみると、意外と「お、結構面白い血統じゃん!」ってことが多いんです。それもそのはずですよ。トーセンさん、お金持ってますから、血統のいい牝馬を買うケースも多い。たとえ競走馬として奮わなかったとしても、繁殖牝馬としてのポテンシャルを秘めている馬が少なくありません。
例えばトーセンアルニカはダイナカール、エアグルーヴの一族ですし、トーセンラムセスはヴィクトワールピサやアサクサデンエンといったGIウィナーの近親です。エスティレジェンドにしてもミッキードリームやアルフレードが近親にいます。
今回の出走馬、ブレイブスマッシュもいい血統をしていますよね。
なんといっても母系は“スカーレット一族”で、母母母のスカーレットブルーがダイワスカーレットやダイワメジャーの母スカーレットブーケの全姉という血統です。
要するに……
父が地味すぎて人気にならない。しかし母系が良血のため、才能を秘めている馬が多い
ということなんですね。さすがにクラシックになると本当に凄い良血馬たちが出てくるので成績を落としますが、2歳戦で10番人気以内なら(14−20−13−116)で複勝率29%、複勝回収値107と、ハイアベレージを記録しています。
血統予想をする上で「人気がない良血馬」というのは最大の狙い目です。その観点から行くと、エスティファーム生産馬は“おいしい穴馬”になりえるんですね。
おそらくこのレースでも「父トーセンファントム」ということで人気にならないと思うんですが、侮ると痛い目を見るかもしれませんよ? トーセンファントムは当レースの前身いちょうステークスの勝ち馬ですしね。
特にこの馬は面白いと思います。
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