今回は2015年の毎日王冠の検証していきましょう。
“超GII”にふさわしい超豪華メンバーが揃いましたね。でもって登録13頭中10頭がディープインパクト産駒というメンバー構成。血統で予想する人間にとってかなり難しいレースになりそうです。
ではどうやって考えていけばいいのか? こういう時こそシンプルな予想が大事になるのではないかな、と思っています。
ディープ産駒の取捨選択
「同じ血統が10頭もいたら予想できないんじゃ?」
そんな声が飛んできそうですが、意外とそんなことはありません。まぁ確かに同じ種牡馬の産駒が10頭出走するというのは想定の範囲外ですが(苦笑)、その種牡馬の特徴を理解していれば難しい取捨選択ではなくなります。
手始めに上位人気に支持されるディープ産駒は走るのか、期待値は高いのか、低いのかについて見ていきましょう。
エイシンヒカリ
前走エプソムカップで重賞初勝利。鞍上武豊騎手ということで人気になることが濃厚です。
まぁ、買いたくないですよね。1番人気の逃げ馬というのは基本的に期待値が低い。しかもスターホースに武豊騎手ということで確実に実力以上に人気になります。
そして期待値が極めて低いディープ産駒の条件に合致しています。何度か書いていますが、ディープ産駒は古馬重賞に100回以上出走していますが、重賞で連勝したのはラストインパクトただ1頭です。セントウルSでウリウリの単勝馬券が「超ハイリスクローリターン」と書きましたが(実際、1番人気2着)、エイシンヒカリにも同じことが言えるわけですね。
アンビシャス
この馬も前走重賞勝利ということで期待値は低いですね。ただ古馬重賞初挑戦で鮮度は低くないですから、普通に走ると思います。
それにしても前走3歳のハンデ重賞で勝ったばかりの馬が歴戦の古馬たちを相手に回して2番人気というのはどうなんでしょうか……。前走、強い内容だったとはいえ、4、5番人気が打倒だと思うんですけどね。妙味を考えると、軸では買いたくありません。
スピルバーグ
前年の3着馬。昨年はここで3着になり、次走の天皇賞秋でGI初制覇を決めました。この馬に関しては重賞を使い詰めなので、飽きてきている可能性はありますね。まぁ前走海外だったり、間隔を開けたりしているのはいいと思いますが。
ディサイファ
札幌記念1着馬。ということで、この馬も期待値が高くないディープ産駒になります。東京の1800mでは実績が豊富ですが、逆にフレッシュさがなくて嫌ですね。札幌記念では自信の本命にしたように、絶好の条件でしたから、条件替わりがプラスだとも思えません。どちらかと言えば軽視したい馬ですね。
というわけで上位人気馬は意外と買いたくない要素が多いですね。特にスピルバーグ以外の3頭の単勝は買わないほうがいいかと。
じゃあ、どのディープ産駒がおいしそうかというと、パッと見、この馬ですね。
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展開とか考えずに、単純に一番妙味があるのはこの馬じゃないかなぁと思います。●●●●●●2着馬が3、4歳のGIIIホースより人気がないってどうなんですかね。。キャリアが浅いディープ産駒は期待値が高いですし、久々の1800mというのも悪い条件ではありません。近年の毎日王冠は決め手のあるマイラーが走りますしね。