今回は2015年のスプリンターズステークスの検証していきましょう。

本日から10月になりました。

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サンデー系が走らない理由

まずは前回の復習をしましょう。

・改修によって馬場が変わった=過去の傾向は信用ならない

・今までのスプリンターズSは「サンデー系が走らない」が通説

・スプリンターズのラップを考えると「多分、サンデー系は走らない」

・事実、改修後、上級クラスでサンデー系が走っていない

というような考察をしました。

以上の考察でサンデー系は軽視した方がいいということが分かったと思います。ただ、今年のメンバーを見るとめぼしい非サンデー系もなかなかいなくて、サンデー系が割り込む余地がありそう

そこで、どんなサンデー系が買えるのか、考えていきましょう。

一つ面白い傾向を取り上げましょう。改修後の中山(準OP以上)における「前走上がり別の成績」です。

◆前走脚質別集計
集計期間:2014.12.13 ~ 2015. 9.26
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前走脚質 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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1~ 5位 2- 2- 2-23/29 6.9% 20.7% 82 64
6位~ 6- 6- 5-42/59 10.2% 28.8% 161 94
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ご覧のとおり、前走速い上がりを使っている馬がパフォーマンスを落としています

前走上がりが遅い馬というのは、切れ負けした馬、凡走した馬である可能性が高い。

一方、上がりが速い馬というのは、瞬発力に優れた馬、好走した馬である可能性が高い。

要するに中山芝1200mの上級クラスというのは……

前走切れ負けして凡走した馬が巻き返しやすい

ということなんです。改修前からそうなんですが、中山芝1200mというのは逃げ粘りが決まりやすいコースなんですね。だから切れ負けした馬が巻き返す。それは改修後も変わっていない、と。

その傾向を踏まえた上でどんなサンデー系が買えるのか? というと、当然「前々で競馬を進められる馬」ということになります。

父サンデー系の前走4角の位置取り別の成績はというと……

集計期間:2014.12.20 ~ 2015. 9.26
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4角位置取り  着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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5番手以内  2- 1- 3- 9/15 13.3% 40.0% 107 109
6番手以下  0- 1- 1-13/15 0.0% 13.3% 0 36
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ご覧のとおり、前々で競馬した馬が圧倒的に良い成績を残しています。

要するに……

・瞬発力で競馬をするサンデー系は危険
・先行力のある(持続力で競馬をする)サンデー系は走る可能性あり

と結論付けることができます。

まぁ今年に関しては先行馬が多くてハイペースの差し競馬になる可能性もないわけじゃないですし、そうなるとサンデー系の差し馬が上位を独占なんてこともあると思うんですが、基本的に平均ペースのフラットな競馬になるなら、前に行けて持続的な脚を使える馬がいいな、と思います。

で、前走先行しているサンデー系といえば……

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昨日は「買いたくない馬」として挙げたんですが(苦笑)、馬キャラ(脚質)的には合っていそうですね。本質的に1400mがベストだと思うのでスプリント戦でどうなんだろう?と思うところですが、安易に消してはいけない馬だということです。