今回はキーンランドカップ2015に関して書いていきましょう。

あまりキーンランドカップに関して書くことがないんですが(苦笑)、血統的な観点から信頼できる人気馬を挙げてみたいと思います。

サンデー系がパフォーマンスを落とす場面

日本の競馬で欠かすことのできない血といえば、当然サンデーサイレンスになるでしょう。

今やほとんどの馬がサンデーサイレンスの血を引いている時代になりました。今年の2歳世代を見ると、「父、母父ともにサンデー系」、「サンデーサイレンスの2×3」みたいな馬も珍しくなくなりました。それほど影響力がある血ということですね。

ただし、サンデーサイレンスの影響力が及ばない場面もあります。(及ばない、は言いすぎですね。パフォーマンスを落とす、といったほうが適切でしょうか。)それは主に以下のシチュエーションになります。

・短距離or長距離
・重たい芝

サンデーサイレンスは瞬発力が最大の武器です。芝のマイルから中距離で活躍馬を出しているのは、日本の芝の中距離が瞬発力が活かせる舞台設定になっているからです。

一方、距離が短いor長い場合は瞬発力以外の要素を求められることになります。そういう場面になると、全体的な傾向としてパフォーマンスを落とします。同じように馬場が重たいとスタミナやパワーが求められるので、サンデー系にとって好ましいことではありません。

で、この両方に当てはまるのがキーンランドカップというわけです。

札幌競馬場はコーナーが緩やかなので差しが届きやすいんですが、それでもサンデー系は劣勢。事実として父か母父にサンデーサイレンスの血を持つ馬は、馬券にこそ絡んでいますが、勝ちきれていません。父サンデー系の勝ち馬となると、06年のチアフルスマイルまで遡ることになります。そしてほとんどの人気馬が人気より着順を下げています

レッドオーヴァル
1番人気2着

ジョーカプチーノ
2番人気9着

グランプリエンゼル
1番人気4着

キンシャサノキセキ
1番人気3着

ビーナスライン
2番人気3着

これだけ人気になっているのに、勝ちきれていないんですね。

キーンランドカップは洋芝適正やスタミナ、持続力が求められる重賞ですから、父や母父にはそういった能力を持つ馬が来るのがベター。ということでサンデーの血が濃い馬は割り引いて考えたほうがいいわけです。

となると、今年もこの馬は人気ほど信頼できないでしょう

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能力はある馬だと思いますが、常に過剰人気するタイプなのであまり信用できません。良馬場の高松宮記念で買いたい馬ですね。