今回は2015年の北九州記念の好走血統について書いていきましょう。

波乱必至の重賞、波乱が起こるということは特殊なバイアスが働いているということです。

そのバイアスをつかむことで的中が見えてきます。血統を見てこそ、バイアスをつかむことができるんです。

北九州記念の好走血統

北九州記念の血統的なポイントは以下になります。

・コース形態上、スタートからほぼ確実にペースが上がる
=ハイペースに対応するスタミナが必要

・スタートからペースが上がるため、瞬発力より持続力が求められる
=長くいい脚が使えるような馬がベター

という点ですね。通常、スプリント戦で一番求められるのはスピードです。スピードの絶対値が高ければ、それだけで押しきれてしまうことが多い。

しかし、北九州記念はスピードだけじゃ押し切れないんです。ペースに対応するスタミナ、底力が必要になります。

だから、スピードだけで駆け上がってきた人気馬が面白いようにコケて、スピード負けしていたけどスタミナがあるようなスプリンターが浮上してくる。それが北九州記念の本質です。

そこで面白いのがロベルトの血ではないでしょうか。

ロベルト系というのはスピードとタフさ、さらにパワーを兼ね揃えた万能血統です。例えば……

ブライアンズタイム
シンボリクリスエス
グラスワンダー

日本の主要なロベルト系種牡馬はどれも芝ダート、両方のGIウィナーを輩出しています。(グラスワンダーはかなり芝に寄った種牡馬ですが、それでも全日本2歳優駿勝ちのビッグロマンスを輩出。あとタニノギムレットは完全に芝種牡馬なのですが、そのくらいはご愛嬌ということで。)他にもマヤノトップガンはプリサイスマシーン(高松宮記念3着、JBCスプリント2着)やムスカテール(アルゼンチン共和国杯1着、川崎記念2着)といった芝ダート兼用馬を出していますよね。

そしてロベルトの血を持つ馬はナリタブライアン、マヤノトップガン、シンボリクリスエス、グラスワンダー、タニノギムレット、スクリーンヒーローなどなど、主要な種牡馬はすべて2400m以上のGIを勝っています(=スタミナを秘めている)。

そんな万能の血を持った馬は、スタミナが求められるレースになっても対応できる。

2013年
2着 ニンジャ(5番人気)
父グラスワンダー

2012年
1着 スギノエンデバー(8番人気)
母父ブライアンズタイム

2着 シゲルスダチ(12番人気)
母父ブライアンズタイム

というように、恐るべき人気薄が激走しています。

ロベルトの血を抑えつつ、今の小倉で強調できるニジンスキー、さらに毎年のように突然走りだすトニービンをおさえておけば対策は完璧なのではないでしょうか。(対策が完璧だからといって当たるとは限りませんが。。)

ということで血統が強調できるのはこの馬でしょう。

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脚質が微妙なんですが、父と母母父は注目血統として挙げられます。前走は展開に泣きましたので、巻き返しを期待したいですね。まぁただ今回も展開になく可能性は十分にあるんですが。。