今回は2015年の札幌記念の考察を行っていきましょう。

その前に1点、補足を。昨日の考察で注目血統として「キングマンボ」を挙げました。

すると某有名ブロガーから「キングカメハメハ産駒がいるのに他の馬を注目馬をして挙げるのはおかしい」と物言いがつきました(・_・;)

ということで、その件について補足したいと思います。

キングマンボの血は強調できます。札幌は洋芝なので、単純なスピード血統よりダートや欧州の芝を走れるようなスタミナ血統、芝ダート兼用血統がいい。もともとキングマンボはミスプロ系(=ダート血統)でありながら欧州の芝GIを勝っていますから、この条件を見事に満たしているわけです。

ただし、キングカメハメハになってくると少し事情が変わってきます。キンカメはご存知の通りダービー馬、そして種牡馬としてスプリント王ロードカナロアを輩出したように、スタミナよりスピードが勝っている馬です。だから「父キンカメ」はそこまで強調できないんですね。

実際、札幌芝2000mでは12年以降、(2−3−2−22)と成績がよくありません(※10番人気以内)。今開催の成績も特筆すべきものはありませんしね。

ということで父キンカメを注目馬として挙げなかったわけです。分かってもらえたでしょうか?

札幌記念のポイント

札幌記念を予想する上で大事なポイントは2つあります。

・別定のGIIでメンバーレベルが高い

・札幌芝2000mはスタミナのある王道血統が走りやすい

2つ目について補足しますね。札幌競馬場はコーナーが緩く、まくりや利きやすいコース形態になっています。だから末脚を活かしやすい。よって、王道血統が走りやすいんです。(ただし、洋芝のため、スタミナがないとダメ。前述のとおり、キンカメのようにスピード寄りだと適正は微妙になります)

実際、12年以降の芝2000mにおける種牡馬リーディング上位を見てみましょう。

1位 ディープインパクト
2位 ゼンノロブロイ
3位 ステイゴールド
4位 マンハッタンカフェ
5位 ダンスインザダーク
※10番人気以内が対象
※複勝回収値70未満の種牡馬は対象外

いかがでしょう? 王道血統ばかりですよね? この5頭に共通しているのは、3000m以上のGIで馬券になったことがあるという点です。スタミナのある王道血統が走る。まさに札幌の特徴を表した結果といえるでしょう。

ここで2つのポイントを改めて振り返りましょう。

・別定のGIIでメンバーレベルが高い
・札幌芝2000mはスタミナのある王道血統が走りやすい

つまり……

王道血統が走りやすいレベルの高い重賞

それが札幌記念なんです。

王道血統が走りやすいレベルの高い重賞だとどうなるかというと、まぁ極端に荒れることはないわけですよね。実際、過去4年で6番人気以下の穴馬は2頭しか来ていません。その2頭は菊花賞5着のアクシオンと、ヴィクトリアマイルの覇者ホエールキャプチャ。つまり、GIで好勝負できるような馬だったわけです。

よって、あまり無謀な穴狙いは禁物。実力上位馬を素直に評価して少点数で仕留めたいレース、ということですね。

ちなみに出走予定馬の中でやや適正がズレる人気馬がこの馬です。

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血統的にはここやGIで勝負できるスケール感を持っています。ただし、前走は今回と全く違う条件でしたし、あまり人気になるようであれば嫌ってみるのはありかな、と思います。