最初に言っておきますが、ディスっているわけではありません。大真面目です。
なんていうか、馬にも人間にもタイプがあるじゃないですか? その上で世間が求めているものに合致する人がスーパースターになっていく。
タイトルの事例で説明していきましょうか。
今でこそ「斎藤佑樹は終わった」みたいな流れになってますけど、少なくとも高校時代はスーパースターだったわけです。甲子園の優勝投手ですからね。しかもマー君に投げ勝って。
プロになって鳴かず飛ばずというのは「実力がない」と言えばそれまでなんですが、要するに「高校時代に活躍するタイプだった」というのが大きいわけです。早熟の天才、といえば分かりやすいでしょうか。
極端な話、プロ野球が15〜18歳と決まっていて、19歳以上はシニアリーグみたいになったら、斉藤選手はスーパースターなわけじゃないですか? でも世間が求めるプロ野球、人間のフィジカルが一番充実するのが20代後半ってところもあって、プロ野球は(事実上)18歳以上でないと厳しいわけで。
それはもう斉藤選手が悪いどうこうじゃなくて「適性が合わないんだから仕方ない」んですよ。
何が言いたいかというと、函館2歳ステークスはプロ野球で活躍できるタイプを買うレースではありません。甲子園のヒーローを買うレースです。
田中将大選手は本当のスーパースターなのでまぁ甲子園でも活躍しますが(苦笑)、本来は田中選手みたいな馬を買うのは賢くない。例えば田中選手にしても、高校時代は超突出したわけではありません。少なくとも高校生に打たれるレベルではあったわけですし、斉藤選手との比較という意味でも明らかに勝っていたわけではない。
それより、斉藤選手のように球威などの意味でプロになったら微妙かもしれないけど、完成度の高さを武器に甲子園で勝ちまくる、みたいなタイプを買うほうが賢いだけですよ。
今年の函館2歳ステークスではディープインパクト産駒のブランボヌールやメジェルダが人気になる見込みです。
ディープインパクトは真のスーパースター、田中将大なので甲子園でも活躍するかもしれません。が、繰り返しになりますが、そういうタイプは今の時期、“早熟の天才”とさほど差がない。だから、こういう馬を買うのはあまり賢くない。
じゃあ、斎藤佑樹になる可能性がある馬はというと、例えばこういうタイプがいいですね。
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臨戦過程が全然良くないので走る可能性が高いかといえばそうとはいえませんし、ディープインパクトたちのほうが可能性は高いと思いますが(苦笑)、本質的にもこういうタイプを買うべきでしょう。妙味という意味でもね。