ただでさえ競馬人口が減る夏に週に一つしか重賞がないと、なかなか話題に困りますね(笑)。
セレクトセールが盛り上がっていますけど、あれはあくまでも競馬ファンのためのイベントというか、もっと言うと馬主の方々のためのイベントですのでね。
もうちょっと一般のファンが楽しめるようなイベントを開催したらいいと思うんですけど。JRAさん、なにかやってくれないものかなぁ。
ディープインパクトでの馬場読み
さて、今日は馬場読みについて書いていきましょう。ディープインパクトで馬場を読む。
ディープインパクトっていうのは本当に優秀な種牡馬なんですよね。
何が優秀かというと、母系の良さを引き出す。母系の良さを引き出すから、母系がどんな血統かによって馬のタイプが決まります。
見方を変えると、ディープインパクト産駒の母系を見れば、今どんな血統が走っているか分かるんですよ。
例えば先週、芝の中距離で好走したディープといえば……
アンレール(母父フレンチデピュティ)
アドマイヤロワ(母父Eltish)
アンレールは母父がフレンチデピュティ。ディープ×米国ダート血統といえば、ディープの黄金配合ですね。
ただ、ここには“カラクリ”があって。母母の「バレークイーン」に見覚えありませんか?
そう、この馬、アンライバルドの母馬なんですね。アンライバルドといえば皐月賞馬。重たい芝の小回りで高いパフォーマンスを発揮した馬です。バレークイーンの父は欧州の重厚なスタミナ血統であるサドラーズウェルズです。
つまり、母父フレンチデピュティにしてはかなり重たい馬なんですね。
ここでアンレールのキャリアを見てみると、3勝のうち2勝が上がり1位が35.5秒もかかるようなレースでした。上がりがかかるようなタフな馬場で高いパフォーマンスを発揮するということですね。
そしてアドマイヤロワがまた面白いディープで、父、母父、母母父がすべてターントゥ系なんです。一般的にターントゥの血が色濃くなると、スピードの能力が削がれ、パワーが豊富になります。
事実、アドマイヤロワはキャリア6走のうち、34.5秒より早い上がりを使ったことが1度もないようなズブい馬です。そんな馬が、4番人気ながら1着になっているわけです。
つまり、2頭とも典型的なディープ産駒ではないということなんですね。
こういうタイプが好走しているときは、同じようなタイプを買えばいい。反対にもし瞬発力系のディープが走っていたら、スピード系の血統馬を買えばいい。
ディープインパクト産駒は馬場読みという意味でも分かりやすい“指標”になりえるわけです。
まぁローカル開催の場合は馬場読みするまでもなく、ズブいディープを買えって話なんですが(笑)、コース替わりとかでいきなり瞬発力系のディープが走りだすことは多々あるので、注意してみていきたいところですね。
ちなみにこの観点からいくとあんまり買いたくない馬がこの馬です。
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まぁ良さそうな血は持っているんですが、父が微妙なので期待値としてはあまり高くない。そもそも過剰人気馬の典型なので、拾ってヒモといったところですね。