今回はユニコーンステークスについて書いていこう。

中央競馬における3歳春の最大目標といえるダート戦でポイントとなるのは何なのだろうか?

ユニコーンステークスの勝ち馬の条件

ポイントとして挙げたいのは2つ。

まずは脚質だ。ダート競馬はなんだかんだ言っても先行馬が圧倒的に有利。前に行ける馬が絶対的に正義なのだ。

ダートは芝と違って内と外の馬場差というのがほとんどない。芝なら開催が進むにつれて地面が掘れて凸凹になり走りにくくなるため、内を通った馬が不利になるというケースは多々ある。しかし、ダートの場合は(基本的に)そういったことが少ない。

よって、なるべく内ラチ沿いにピッタリつけるというのが正攻法なのだ。

ただし、ダートの場合、中団以下につけるとモロに砂をかぶることになる。そうすると、いくら距離ロスを防いでも体力を消耗すると、精神的に嫌になってしまう馬も出てくる。当然、後ろにいると前が壁になるなど、不利を受けやすい。

だから、先行して内ラチ2頭目以内につけるような競馬が理想なのだ。前走も前々で競馬を進めているのが好ましい。

そこで過去10年、8番人気以内に支持された馬の前走脚質別の成績を見てみよう。

4角5番手以内(10−7−4−24)
4角6番手以下(0−2−5−25)

ご覧のとおり、差は歴然だ。対象とする人気は同じなのに、脚質でこれだけ大きな差が生まれる。軸とするのは過去10年の勝ち馬がすべて該当する「4角5番手以内」を満たす馬のほうがいいだろう。

もう一つのポイントは馬体重だ。

ダートはとにもかくにもパワーが要求される。パワーが必要ということは、筋肉量が多い大きな馬のほうが有利ということ。必然的に馬格がない馬は不利になる。

470キロ未満(0−0−6−12)

3着内率はまずまずだが、連対馬はゼロ。人気に支持されたアエローザ(1番人気12着)やボレアス(2番人気3着)のように、勝ち負けまで届かないケースが多い。

よって、軸馬は「470キロ以上ある先行馬」の中から選ぶのが妥当だろう。

とまぁこの条件に合致する馬を探していくと、ほとんどが該当してしまうわけだが、そこからもういくつか条件を絞り込めば本当に買える馬が見えてくる。それは予想の際に披露しよう。

なお、今年の出走馬で上記の条件に該当しない人気馬はこの馬だ。

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末脚がしっかりしているため馬券圏内に滑りこんでくる可能性は十分あるが、勝ち負けまではどうか。