今回はヴィクトリアマイルの有力馬診断を行っていこう。
最初に取り上げるのはヌーヴォレコルトだ。GI戦線で確実に好走し続ける世代最強牝馬(ハープスターではない!)が、満を持してGI2勝目に向けて出走してくる。
馬券的な観点から見て、どのように扱っていけばいいのだろうか? 見ていくことにしよう。
ヌーヴォレコルトの信頼度
結論からいえば、ヌーヴォレコルトが凡走するとは考えにくい。
おそらく彼女にとってマイルは短いが、チューリップ賞や桜花賞で馬券に絡んだように対応力が高い。積み重ねてきた安定感と実績、前走牡馬のGI馬たちを一蹴していることを含めて、嫌いたい要素はほとんどない。
素直に対抗を打ったほうがいい馬だといえる。
ただし、取りこぼしがないかといえば、そうとは言い切れない。
理由は彼女の父がハーツクライであることだ。ハーツクライ産駒には明確な“買い時”、“軽視しどき”がある。それは……
・人気で軽視
・人気薄で積極的に買い
この2つの点を守っておけば、回収率は飛躍的に上がる。
ハーツクライは現役時代にディープインパクトを倒した。相手が強ければ強いほど高いパフォーマンスを発揮するタイプの馬だった。競馬はブラッド・スポーツだ。産駒にも確実に“下克上の血”が流れている。
ハーツクライ産駒の芝の重賞における1番人気と2番人気の成績を見てみよう。
1番人気(7−6−3−14)
勝率23.3%
複勝率53.3%
単勝回収値63
複勝回収値74
2番人気(5―5―6―14)
勝率16.7%
複勝率53.3%
単勝回収値88
複勝回収値89
いかがだろうか? なんと、1番人気と2番人気の成績はほとんど変わらない。それどころか、2番人気のほうが明らかに回収値が高い。
つまり、1番人気では信頼性が落ち、2番人気以下の伏兵という立場の方が期待値が高いのだ。実際、ヌーヴォレコルトの戦績を見てみると、この“仮説”が単なる仮説でないことが分かる。(仮説といってももう何年も前から言い続けているのだが。)
桜花賞 5番人気3着
オークス 2番人気1着
ローズステークス 2番人気1着
秋華賞 1番人気2着
エリザベス女王杯 1番人気2着
中山記念 3番人気1着
ご覧のとおり、1番人気で取りこぼし、2〜5番人気で激走している。
繰り返すがハーツクライはディープインパクトを破った馬だ。その事実を考えると、仮説が偶然とは言いがたい。
よって、ヌーヴォレコルトにとって府中のマイルはベスト条件ではないはず。そう考えると、取りこぼしを考慮したほうが良さそうだ。
なお、現時点での面白いと考えている穴馬はこの馬だ。
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前走は明確な敗因があった。ここで好走した実績があるし、極端に人気落ちするようなら狙ってみたい。