今回はヴィクトリアマイルの有力馬診断を行っていこう。
ヌーヴォレコルト、ディアデラマドレに続いて取り上げるのはディアデラマドレだ。昨年の秋華賞を制したディープインパクト産駒はここでも輝くのか?
馬券的な観点から見て、どのように扱っていけばいいのだろうか? 見ていくことにしよう。
ショウナンパンドラの信頼度
ショウナンパンドラは一見、買いたくなる要素が多い馬のように思える。
前走の産経大阪杯は一流の牡馬相手に敗れたが、不良馬場という点を考慮すればいいわけはできる。牝馬相手なら実力上位であることは昨年の秋華賞やエリザベス女王杯(0.4秒差の6着)で証明している。
マイルは3歳春のエルフィンステークス(2着)以来となるが、ディープインパクト産駒といえばマイルのGIをいくつも勝っている。例えばトーセンラーは初のマイル戦となったマイルチャンピオンシップでGI初勝利を挙げている。
そう考えるとショウナンパンドラにはポジティブな要素が多いように感じる。
しかし、本当にそうなのだろうか? 立ち止まって考えてみると、不安要素は浮かんでくる。
すべてを書くことはできないが、例えば血統は強調できない要素の一つだ。
ディープインパクト産駒はマイル重賞で大暴れしているが、実は明確な好走条件がある。それは……
前走同距離
だ。また同距離の次にいいのが、距離延長のローテーションである。ディープインパクト産駒は忙しないレースが苦手で、基本的に距離短縮時の期待値が低い。実際に前走距離別の成績を見てみることにしよう。
同距離(9−4−5−22)
勝率23%
複勝率45%
単勝回収値221
複勝回収値146
距離延長(2−2−1−10)
勝率13%
複勝率33%
単勝回収値254
複勝回収値120
距離短縮(2−2−1−18)
勝率9%
複勝率22%
単勝回収値33
複勝回収値53
ご覧のとおり、明らかに同距離の成績が高く、距離短縮の成績が低い。
トーセンラーは距離短縮云々の前に「超絶京都巧者」という側面があった。京都が大得意だったからこそ、激走できたと解釈できる。
そう考えると、大阪杯からの距離短縮は必ずしも強調材料とはいえなさそうだ。その他の項目も考慮して印をつけなければいけないが、軸まで持っていくのはどうか、といったところである。
なお、脚質面で面白そうな穴馬はこの馬だ。
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前走は一流の牡馬たちと対戦している。大敗しているが、明確な敗因があるだけに、ローテーションという意味でも強調できそうだ。