今回は阪神大賞典の検証を行っていこう。
阪神芝3000mという長丁場で高齢馬をどのように扱っていけばいいのか? 今回はそこにスポットを当ててみよう。
高齢馬の可能性
通常、高齢馬というのは期待値が高くない。特にレベルが高い重賞レベルになると、充実期を迎えている4、5歳馬、成長著しい3歳馬に足元をすくわれるケースが多々ある。
これはプロスポーツ選手が35歳になると衰えを隠せなくなってくるケースに似ている。競馬はスポーツであり、モロにフィジカルの充実度が競走結果に現れてくる。
よって、私は基本的に高齢馬を本命にしないし、するとしても勝負レースには選ばない。
ただし、3000mを超える重賞だと事情が変わってくる。
3000mを超えるレースは、年間で見ても数えるほどしかない。普通は遭遇しないコース形態のため、「3000mを超えるレースを目標に仕上げてくる馬」というのは限られるし、「3000mを超えるレースで勝てる馬」を選んで買う馬主はほとんどいないはずだ。
ほとんどの馬は芝の中距離で勝つために買われ、芝の中距離で勝つために調教される。
何がいいたいかといえば、こういう「目標とする馬の少ないレース」というのは、適正の差がもろに結果に出る。
目標にする馬が少ないからこそ、潜在的にそのレースに向いているか否かが、結果に直結してくるわけだ。
そうなると、「能力は若い馬に劣るが、3000m以上のレースに適正がある馬」が穴を開けることが多くなる。
例えばトウカイトリックだ。11歳にして重賞で馬券に絡むという離れ業をやってのけた。
この馬、キャリアを振り返ってみると、3000m未満のレースで馬券に絡んだのは5歳時のアルゼンチン共和国杯が最後。6歳以降、馬券に絡んだのはすべて3000m以上のレースだったことになる。
というわけで、阪神大賞典はあくまでも「適正」で予想するべきレースであり、高齢馬だからといって簡単に切り捨てると、痛い目を見ることになるだろう。
例えばこの馬は高齢馬であるが、激走の可能性を十分に持っている。
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意外と長距離レースで穴を開ける血統ということもあり、面白そう。マイラーのイメージが強い父の影響で全く人気がないようなら、穴馬として重い印を打っても。