今回はチューリップ賞に出走する前走阪神ジュベナイルフィリーズ組に関して考察していこう。

チューリップ賞、そして桜花賞と同じ舞台で行われた阪神JFで走った馬たちはどのような成績を残しているのか?

歴史を知り、週末の好走馬を見つけ出していこう。

驚異的な好走率

前回の検証で書いたとおり、阪神JFとチューリップ賞は直結する

紛れが起こりにくく実力が問われやすい阪神芝外回り1600mという舞台で行われるため、GI経験組がそのまま結果を出している。

早速、前走阪神JF組の成績を見てみよう。

前走阪神JF
(4―4―3―3)
勝率29%
複勝率79%
単勝回収値70
複勝回収値127

いかがだろうか? 文字通り、驚異的な好走率と言っていいだろう。

ではなぜ、阪神JF組は強調できるのか?

阪神JFからチューリップ賞に直行する馬の特徴として、

1.阪神JFで“それなりの競馬”をしている
2.桜花賞へ出走するための賞金が足りている

この2点が挙げられる。

まず阪神JFで惨敗するような馬は、チューリップ賞までにどこかのレースで使われるケースがほとんどだ。2歳GIで勝負にならない馬を、桜花賞の最重要トライアルにいきなり出走させるのは無謀だ。

よって、自己条件やチューリップ賞の前に行われる重賞で立て直しを図るのが普通である。

阪神JFでそれなりの競馬をすれば、チューリップ賞でも走れるめどが立つ。たとえ阪神JFで2着以内に入れず、賞金を加算できなかったとしても、それまでに賞金を稼いだ中で“それなりの競馬”をしたのであれば、じっくり調整ができる。

だから阪神JFからの直行組の信頼性は高いのだ。

今年、阪神JFから直行してきた馬は2頭。

ココロノアイ
レッツゴードンキ

この2頭の信頼性は極めて高いと言えるだろう。特に信頼性が高いのは、この馬だ。

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前走は不利な条件の中で好走。勝ち馬の鮮やかさが目立ったレースだが、本当に強い競馬をしたのはこの馬だった。ここでも実力上位。信頼性が高いのは間違いない。