今回はきさらぎ賞の検証を行っていこう。

ポルトドートフィユ、ルージュバック、アッシュゴールドを始めとして素質馬が多く集まった。少頭数ながら実に興味深いレースになりそうだ。

そのレースのポイントはどこにあるのだろうか?

上がりと距離適性

きさらぎ賞でポイントとなるのが「上がり」と「距離適性」だ。

まずは上がりについて。京都外回り芝1800mという末脚が問われる舞台だけに、速い上がりは必須となってくる。

実際、過去5年の勝ち馬はすべて上がり3位以内の脚を使っている。

さらに、前走で速い上がりが使えることを証明している馬が大多数だった。前走の上がり別の成績を見てみよう。

前走脚質別集計
前走脚質 着別度数 勝率 複勝率 単回 複回
3F 1位 3- 5- 2-23/33 9.1% 30.3% 25 93
3F 2位 3- 1- 3- 8/15 20.0% 46.7% 154 105
3F 3位 0- 1- 1- 4/ 6 0.0% 33.3% 0 136
3F ~5位 2- 3- 1-15/21 9.5% 28.6% 46 88
3F 6位~ 1- 0- 3-24/28 3.6% 14.3% 32 44

集計期間:2005. 2.13 ~ 2014. 2. 9

ご覧のとおり、上がり3位以内の脚を使った馬の好走率、回収値ともに高い。

速い上がりを使える裏付けがある馬を軸馬にすることが、きさらぎ賞の鉄則といえる。

次に距離について。

きさらぎ賞は前走マイル以下を使った馬より、2000mを使った馬のほうが期待値が高い。前走の距離別の成績を見てみよう。

前走距離別集計
前走距離 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
同距離 2- 4- 2- 21/ 29 6.9% 27.6% 60 86
今回延長 2- 1- 3- 33/ 39 5.1% 15.4% 75 62
今回短縮 6- 5- 5- 23/ 39 15.4% 41.0% 62 108

集計期間:2005. 2.13 ~ 2014. 2. 9

マイル以下が複勝率わずか15%、回収値も水準以下なのに対し、距離短縮組は複勝率40%超、複勝回収値も100を超えている。

前走長い距離を使った馬のほうが、明らかに言いというわけだ。

・前走上がり3位以内
・前走2000m

今回、この2つに該当する馬はただ1頭。この馬の好走の可能性はとても高いと言える。

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