今週は東西金杯について検証していく。今回は中山金杯について。
新春に行われるハンデ重賞は波乱の可能性を多分に含んでいる。皐月賞馬ロゴタイプや天皇賞秋4着のラブイズブーシェといった重賞実績馬が参戦を予定しているが、好走するのに必要な要素とは何なのだろうか?
今回は歴代好走馬の血統を見て、的中へのヒントを探っていこう。
中山金杯│過去5回好走馬血統
着 | 馬名 | 人 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|---|
1 | オーシャンブルー | 5 | ステイゴールド | Dashing Blade |
2 | カルドブレッサ | 8 | ジャングルポケット | サンデーサイレンス |
3 | ディサイファ | 1 | ディープインパクト | Dubai Millennium |
1 | タッチミーノット | 2 | ダンスインザダーク | Mr. Prospector |
2 | アドマイヤタイシ | 4 | Singspiel | Dubai Millennium |
3 | ジャスタウェイ | 1 | ハーツクライ | Wild Again |
1 | フェデラリスト | 2 | Empire Maker | サンデーサイレンス |
2 | ダイワファルコン | 4 | ジャングルポケット | サンデーサイレンス |
3 | コスモファントム | 5 | Stephen Got Even | Paris House |
1 | コスモファントム | 1 | Stephen Got Even | Paris House |
2 | キョウエイストーム | 11 | スウェプトOB | サンデーサイレンス |
3 | ナリタクリスタル | 5 | スペシャルウィーク | ペンタイア |
1 | アクシオン | 1 | サンデーサイレンス | Dixieland Band |
2 | トウショウシロッコ | 5 | アドマイヤベガ | ニツポーテイオー |
3 | トウショウウェイヴ | 15 | ステイゴールド | ニツポーテイオー |
集計期間:2010. 1. 5 ~ 2014. 1. 5
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好走馬血統分析所見
1月の中山開催は、前年12月からの連続開催で行われる。使われ続けてきた馬場は荒れて、タフな状態になるケースが目立つ。
先週の競馬を振り返ってみると、メイショウサムソン産駒が2勝、キングヘイロー産駒が2勝を挙げている。豊かなスタミナを誇る父ノーザンダンサー系が計7勝を挙げたことを考えると、今年も馬場状態はタフだと考えていい。
つまり、中山金杯のポイントの一つは「スタミナ」ということになる。
ポイント1 スタミナ型サンデー系
過去5回の好走馬のうち、サンデー系は8頭。うち、サンデーサイレンス直仔を除くと、種牡馬は……
ステイゴールド×2
ディープインパクト
ダンスインザダーク
ハーツクライ
スペシャルウィーク
アドマイヤベガ
このうち、アドマイヤベガを除く5頭は3000m以上のGIで実績があった。サンデー系を狙うならスタミナ型がいいわけだ。
ただ、ディープインパクトとハーツクライは本質的に中距離を得意にしている。中山金杯では、より長距離向きの血が強調できるため、ステイゴールドやダンスインザダーク、スペシャルウィークといった“ズブ目のスタミナ型サンデー”を買うべき。
ポイント2 短距離血統の不振
スタミナ血統が強調できるということは、短距離血統は強調できない。
アグネスタキオン
ダイワメジャー
フジキセキ
アドマイヤマックス
こういったマイル以下を得意にする種牡馬の産駒は信頼性が低い。2012年にはアドマイヤマックス産駒のアドマイヤコスモスが1番人気16着(故障があったわけだが)。2013年はダイワメジャー産駒のダイワマッジョーレが3番人気5着、2011年にはアグネスタキオン産駒のミステリアスライトが2番人気8着と、いずれも人気を裏切っている。
スタミナ面で劣る短距離血統は、割引が必要なのだ。
ポイント3 芝ダート兼用種牡馬の台頭
中山の馬場はタフな状態にあるため、パワーが求められる。よって、ダート血統のパワーが活きてくる。
そこで面白いのが「芝ダート兼用種牡馬」だ。
シングスピール
エンパイアメーカー
シングスピールは芝・ダート両方のGIを制覇。エンパイアメーカーは自身がダート馬だったものの、芝でもGI馬を輩出している。
またスウェプトオーヴァーボードとステファンゴッドイーヴンはダート種牡馬だが、キョウエイストームとコスモファントム自身は芝路線で活躍。「ダート血統ながら芝で活躍する馬」。こういうタイプが強調できる。
また、さらに時代を遡ると……
アグネスデジタル
パラダイスクリーク
こういった種牡馬の産駒も活躍している。アグネスデジタルは言うまでもなく、芝ダート両方のGI馬だ。そしてパラダイスクリークは自身が芝GI馬だったものの、ダートGI馬を輩出している。
まとめ
強調できるのは……
・スタミナ型サンデー系
・芝ダート兼用種牡馬
・ダート血統ながら芝で活躍する馬
一方で軽視したいのは……
・短距離血統は軽視
こういった点を気をつけて予想にあたっていこう。
ということで好走血統に合致するこの馬は買い目に加えたほうが良さそうだ。
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