今回はエリザベス女王杯の昨年の覇者メイショウマンボについて取り上げたい。
今年に入ってから牡馬混合重賞で凡走続き。しかしながらヴィクトリアマイルでは当然のように巻き返してきた。今回は買うことができるのだろうか?
メイショウマンボの取捨選択
メイショウマンボは期待と不安が入り混じる人気馬だ。
例えばエリザベス女王杯はリピーターレースである。2000年以降、エリザベス女王杯で複数回好走した馬は……
アドマイヤグルーヴ
オースミハルカ
スイープトウショウ
フサイチパンドラ
カワカミプリンセス(※降着時を1着入線扱い)
スノーフェアリー
アパパネ
ご覧のとおり、これだけの馬が“リピーター”となっていた。
そういう意味でメイショウマンボは強調できる。何を隠そう、昨年の覇者だからだ。
しかし、昨年と今年では大きく条件が異なる。
昨年は重馬場の中で行われたのに対し、今年は良馬場で行われることが濃厚だ。となると、昨年好走しているからといって全幅の信頼は置き難い。
さらに今年に入ってからの凡走をどう解釈するか、という点も難題だ。
牡馬混合戦3走では勝負にならなかったが、ヴィクトリアマイルで2着になっている。
もともと牝馬限定GI3勝という実績馬だ。牡馬混合戦で信頼できなくとも、牝馬限定重賞なら巻き返してくる、と考えることもできる。
ただ、どちらにしても不確定要素が多くて軸馬には適さない。
人気薄になるならまだしも、ここ2走二桁着順でなお上位人気に支持されるのだから、妙味的にも薄い。
おそらく「牝馬限定重賞なら……」という思惑が働いているのだろうが、明確な不安要素のある人気馬を買うというのはリスク管理の観点から思わしいことではない。(これが6、7番人気なら話が変わってくるが、おそらくそんなに下がることはないだろう)
京都は(4−1−0−1)と得意にしている舞台ではあるものの、今年は血統的にもどうかといったところ。現時点ではあまり高い評価を下したい馬だとは思わない。
では、どんな馬を買えばいいのか? 面白いと感じている穴馬を1頭、紹介しておこう。
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“リピーターレース”という意味ではこの馬も該当している。脚質が極端なため、軸馬には適さないが、展開さえハマれば一発大穴を開ける可能性も十分にあるだろう。