今回はデイリー杯2歳ステークスに出走する有力馬の1頭、ナヴィオンについて取り上げていきたい。

新馬戦で32.7という類まれな瞬発力を発揮し、新潟2歳ステークスでも人気に支持された素質馬。前走のききょうステークスでは単勝1.5倍の人気に応えて勝利した。

ここでも上位人気に支持されることは確実だが、信頼度はどうなのだろうか?

ハーツクライの特徴

ここ最近、ハーツクライ産駒の特徴を何度も紹介している。いい加減、耳タコかも知れないが、ハーツクライ産駒が大好きな私に免じて許してほしい。

反対に言えばハーツクライ産駒の特徴を知り尽くしているということだ。飽きずに読んでほしい。

ハーツクライ産駒の特徴といえば「爆発力」や「底力」をイメージするのではないだろうか?

究極の切れ味勝負になるとディープインパクト産駒らに負けてしまうが、底力が要求される舞台になると一転して力を発揮する。

そのイメージは間違っていない。実際、これを示すデータがある。

以下はハーツクライ産駒の重賞成績を開催場所別に集計したものだ。

種牡馬:ハーツクライ  場所別集計
場所 着別度数
札幌 0- 0- 0- 2/ 2
函館 0- 0- 0- 1/ 1
福島 1- 0- 0- 3/ 4
新潟 0- 3- 0- 11/ 14
東京 9- 8- 0- 39/ 56
中山 3- 5- 4- 22/ 34
中京 1- 1- 3- 7/ 12
京都 1- 4- 3- 33/ 41
阪神 5- 5- 4- 23/ 37
小倉 2- 0- 1- 4/ 7

集計期間:2010. 9. 5 ~ 2014.11. 9

勝利数上位は東京、阪神、中山。そして好走率上位は小倉と中京。これは一体何を意味するのか?

答えは簡単。

ハーツクライ産駒は、坂のあるコースでこそ進化を発揮するのだ。

東京、阪神、中山、そして中京は直線に坂がある。坂があるということは、平坦コースより底力が要求されるため、ハーツクライ産駒に合っているわけだ。

例外の小倉は、グレイソヴリン馬場になるケースが多く、母父トニービン(グレイソヴリン系)のハーツクライに合った競馬場といえる。

一方、平坦のローカルコースや直線に坂がない京都では思わしい成績を残せていない。

特に京都は40頭以上が走ってわずか1勝。しかもこの勝利はカポーティスターがハンデ戦の日経新春杯で挙げたもの。この時、同馬の斤量は52キロだった。

つまり、ハンデ戦を除くとハーツクライ産駒はいまだに京都の重賞で勝てていないのだ。

本質的に、ハーツクライ産駒は京都に向いていない

しかもナヴィオンの場合、アッシュゴールドをしのぎ1番人気に支持される可能性もある。

となると、少なくとも頭で買うには信頼性に乏しい人気馬と判断せざるを得ない。

もちろん、無視することはできないし、検証次第では重い印を打つかもしれない。ただ、他の馬を狙ったほうが妙味があるというのは間違いなさそうだ。

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