今回は府中牝馬Sの必殺ファクターに関して書いていこう。

府中牝馬Sは秋の東京開催2週目に行われる。馬場が傷んでいないケースがほとんどであるため、基本的には内・先行有利という傾向が見られる。

特に府中牝馬Sは牝馬限定戦であるため、スローペースになることが常だ。

そうなると、後ろから構える馬より、ある程度好位にポジションを取り、長く良い脚を使える馬のほうが強調できる。

例えば前走の脚質別の成績を見てみると……

◆前走脚質別集計
集計期間:2004.10.17 ~ 2013.10.14
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前走脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
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平地・逃げ 1- 3- 1- 5/ 10 10.0% 40.0% 50.0% 114 240
平地・先行 5- 4- 4- 32/ 45 11.1% 20.0% 28.9% 131 74
平地・中団 4- 2- 4- 54/ 64 6.3% 9.4% 15.6% 59 57
平地・後方 0- 1- 1- 39/ 41 0.0% 2.4% 4.9% 0 11
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ご覧のとおり、逃げ馬が圧倒的な成績を残している。続いて先行馬もまずまず。位置取りが後ろになればなるほど成績は悪く、前走後方から競馬をした馬の成績は散々なものだ。

ということで今回の必殺ファクターを紹介しよう。

・前走逃げ、先行した馬
・当日10番人気以内
・前走オープン以上

上記の条件に合致した馬の成績はというと……

◆府中牝馬S必殺ファクター
集計期間:2004.10.17 ~ 2013.10.14
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着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
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5- 6- 4-15/30 16.7% 36.7% 50.0% 212 127
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ご覧のとおり、複勝率は50%を超え、単複回収値も優秀だ。

2009年や2011年のように、4角10番手以下のポジションながら上がり3位以内の脚を使った馬が馬券を独占するような、極端なレース展開にならない限り、上記のファクターに合致した馬はほとんど好走している。

実際、過去10年中、上記の2年と2010年以外の7年では必ず好走馬が出ている。

2010年はファクターに該当した馬はいなかったが、前走すべて逃げ・先行した馬で決着。テイエムオーロラとスマートシルエットは昇級戦、セラフィックロンプは人気の面(14番人気)で該当しなかったが、傾向自体には合致していたわけだ。

ということで今年もこのファクターを重視していく必要があるだろう。今年、ファクターに該当している馬といえばこの馬

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キレる脚はないが、先行してしぶとく粘り込むタイプ。まさに府中牝馬Sに合った馬といえる。人気になるため、妙味はあまりないだろうが、馬券に欠かせない1頭だろう。