今回は毎日王冠で好走するために必要なファクターについて考えていこう。
毎日王冠は東京芝1800mで行われる。
芝1800mで行われる重賞における重要なファクターといえば……
非根幹距離実績
である。
1600mや2000mといった根幹距離と違い、1800mはリピーターが走りやすい。
根幹距離では走るのに、なぜか非根幹距離では走らない、という馬もいるくらいだ。
その典型的な例がウオッカだろう。
ダービーを制し、天皇賞秋やジャパンカップを制した名牝の戦績を振り返ってみると……
根幹距離
（10−2−3−1）
非根幹距離
（0−3−1−3）
※海外は除く
ご覧のとおり、非根幹距離では1度も勝てなかった。
毎日王冠では2年連続で単勝1倍台という圧倒的な1番人気に支持された。しかし、どちらもあと一歩及ばず、2着に敗れている。これこそが「適性の差」ということができる。
実際、ほとんどの歴代好走馬は非根幹距離における実績を持っていた。
2013年
1着 エイシンフラッシュ（4番人気）
有馬記念2、4着
宝塚記念3着
2着 ジャスタウェイ（6番人気）
エプソムカップ2着
前年毎日王冠2着
3着 クラレント（5番人気）
エプソムカップ1着
2012年
1着 カレンブラックヒル（1番人気）
なし
※非根幹距離レース初出走
2着 ジャスタウェイ（12番人気）
きさらぎ賞4着
東スポ杯2歳S4着
3着 タッチミーノット（9番人気）
なし
2011年
1着 ダークシャドウ（1番人気）
エプソムカップ1着
2着 リアルインパクト（2番人気）
京王杯2歳S2着
3着 ミッキードリーム（5番人気）
非根幹距離（4−2−1−1）
2010年
1着 アリゼオ（6番人気）
スプリングS1着
共同通信杯3着
2着 エイシンアポロン（8番人気）
京王杯2歳S1着
3着 ネヴァブション（9番人気）
AJCC連覇
日経賞1着
2009年
1着 カンパニー（4番人気）
中山記念連覇など実績豊富
2着 ウオッカ（1番人気）
前年毎日王冠2着
3着 ハイアーゲーム（10番人気）
鳴尾記念1着
AJCC3着
ご覧のとおり、ほとんどの馬に非根幹距離重賞で好走した実績があった。
特に2010年、非根幹距離重賞で好走した実績があったのは3頭だけだったが、この3頭で決着する形となっている。
また、非根幹距離実績がなくても、キャリアを通じて非根幹距離で優れた成績を残してきた馬は注意しなければならない。
ということで、この馬は注目しておこう。
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非根幹距離重賞好走歴があり、キャリアを通じて非根幹距離レースでは（3−0−2−0）と複勝圏パーフェクト。もともと能力の高さには定評があった馬だけに、侮れない存在だ。
