全頭診断その1
今週は神戸新聞杯の徹底検証を行っている。今回は恒例の“全頭診断”を行う。
「血統」に加えて「ラップ検証」、「強調できる実績」といった様々なデータを用いて検証を行ってきた中で、各馬の「総評」をお届けする。今回は第1弾。なお、
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週末の予想に直結する可能性が高く、内容は必見。メンバーを1頭ずつ切っていこう。
神戸新聞杯全頭診断その1
※枠順、馬名(血統評価A〜E)の順
※血統評価はあくまでも血統のみ見た評価であり、出走馬自体の評価ではありません
※特別な注釈がない限り、データは過去1年のもの
※ブログ用に一部修正している箇所があります。ご了承ください
1−1 シャンパーニュ(C)
レース特注血統→?
コース特注種牡馬→?
上がりファクター→?
強力な逃げ馬→?
調教師→?
※項目別に◯△×で出走馬を査定。以下の馬たちはメルマガで!
父チチカステナンゴ、母父サンデーサイレンスという血統。
チチカステナンゴはクラシック血統ではないし、瞬発力という点でサンデー系やキングマンボ系に劣る。
阪神芝2400mの父グレイソヴリンの成績を見てみると……
◆父グレイソヴリン系
集計期間:2009. 2.28 ~ 2014. 4.13
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着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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3- 3- 2- 30/ 38 7.9% 21.1% 42 53
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※独自の方法で集計しています
ご覧のとおり、低調な成績となっている。
特注血統を持っているわけでもないため、血統面を評価することはできない。
シャンパーニュ自身はこのコースで勝ち星を挙げている。しかし、ゆきやなぎ賞は少頭数に加えて楽に逃げることができた恵まれたレースだった。今回はウインフルブルームがいるため、例え逃げたとしても楽にはならないはず。
強力な逃げ馬ではないし、上がりファクターもクリアしていない。
加用正調教師は22年のキャリアを持つベテランだが、GIトレーナーではない。
さらに付け加えると、神戸新聞杯ではキャリアを重ねすぎている馬が強調できない。
神戸新聞杯は“本当の強さ”が求められるレースだ。キャリアを重ねすぎている馬は……
・単純に弱い
・使い詰めで余力がない
・2歳の早い内から使われてきた早熟馬
上記のどれかに合致する可能性が高い。キャリア9戦以上の馬の成績は……
◆キャリア9戦以上
集計期間:2004. 9.26 ~ 2013. 9.22
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着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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1- 2- 0-41/44 2.3% 6.8% 4 10
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ご覧のとおり、目も当てられない成績となっている。
唯一、勝ち星を挙げたディープスカイはダービー馬だ。しかも初勝利は年明けの1月。そこから(4−1−1−0)とほぼパーフェクトな成績を残している。使うのが早すぎただけで早熟馬ではないし、夏場はたっぷり休養に当てていた。上記した3つの項目には当てはまらない馬だったわけだ。
シャンパーニュはキャリア11戦。初勝利は2歳の9月1日。ここまでほとんど使い詰めできている。
まとめると、ほとんど買いたい要素が見当たらない。相手なりに走るタイプのため、善戦するかもしれないが、馬券圏内までは厳しいだろう。
1−2 トーホウジャッカル(C)
父スペシャルウィーク、母父アンブライドルズソングという血統。
スペシャルウィークのコース成績は(サンプルが少ないが)悪くない。
◆スペシャルウィーク産駒成績
集計期間:2009. 2.28 ~ 2014. 4.13
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着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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2- 4- 0-11/17 11.8% 35.3% 43 100
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※独自の方法で集計しています
しかし、ネックは母系だ。スペシャルウィークは母父ミスプロ系との相性が極めて良くない。
スペシャルウィーク産駒の大物の母父はほとんどノーザンダンサー系かナスルーラ系だ。
ブエナビスタ
母父カーリアン(ニジンスキー系=ノーザンダンサー系)
シーザリオ
母父サドラーズウェルズ(ノーザンダンサー系)
リーチザクラウン
母父シアトルスルー(ボールドルーラー系=ナスルーラ系)
ウインフルブルーム
母父サクラユタカオー(プリンスリーギフト系=ナスルーラ系)
母父ミスプロ系で重賞制覇を成し遂げているのはゴルトブリッツとステラリードのみ。
前者はダート馬であり、後者は早熟馬で函館2歳S制覇以降、1勝もできないような馬だった。
ということでスペシャルウィーク産駒の傾向的に強調できないし、特注血統を持っているわけでもないため、血統面で評価できる要素は少ない。
加えて人間面で強調することができない。
谷潔調教師は21年のキャリアがあるベテランだ。しかし、重賞ではわずか2勝、最後の重賞制覇は2002年のダイヤモンドS。GIではほとんど出番がない。
調教師の腕が試される最重要クラシックトライアルで出番のある人物ではないのだ。
芝のレースで上がり3位以内を外したことがないというのは魅力的だが、他に強調できる要素を探すのは難しい。
2−3 ウインフルブルーム
→メールマガジンに掲載
2−4 トーセンスターダム
→メールマガジンに掲載
3−5 トップボンバー(D)
父ジャングルポケット、母父スペシャルウィークという血統。
前述のとおり、父グレイソヴリン系は強調できない。特にジャングルポケット産駒はこのコースがかなり苦手だ。
◆ジャングルポケット産駒成績
集計期間:2009. 2.28 ~ 2014. 4.13
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着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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2- 2- 2-27/33 6.1% 18.2% 22 45
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※独自の方法で集計しています
神戸新聞杯でも(0−0−1−7)。唯一の好走馬はオーケンブルースリだが、2番人気3着と人気を裏切っていた。
そもそも芝で惨敗続きの馬が神戸新聞杯のような格式高いレースで好走するのは極めて困難だ。
強力な逃げ馬ではないし、庄野靖志調教師はJRAのGI未勝利。サマーウインドでJBCスプリントを制したとはいえ、ここで強調できるような実績ではない。
おそらく逃げの手に出るだろうが、できることがあるとすればウインフルブルームに絡んでレースをかき回すことくらいだろう。
ということで、この中で「面白そうな穴馬」はこの馬!
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