今回は神戸新聞杯で強調できるローテーションと脚質に関して触れていこう。
どんな戦績を歩んできた馬が強調できるのか? 見ていくことにしよう。
意外な台頭馬
神戸新聞杯が行われる阪神芝2400mは“本格派”のコースだ。
軽くない芝質、長い直線、最後の急坂などなど、競走馬の力が問われるコースといえる。
そうなると、しっかりとした末脚を持った実力馬に注目しがちになる。
もちろん、それは間違いではない。神戸新聞杯では上がりがひとつのポイントとなる。(詳しくはメルマガにて)
しかし、今回注目したいポイントは別にある。
ズバリ「逃げ馬の可能性」についてだ。
何度も書いているように阪神芝2400mは直線が長い。だから先行馬が逃げ粘るのは難しい。と、思われがちだ。だが実際に数字を見てみると、そうでないことは簡単にわかる。
脚質別の成績を見てみよう。
◆脚質上り別集計
集計期間:2009. 2.28 ~ 2014. 4.13
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脚質上り 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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平地・逃げ 7- 4- 8- 21/ 40 17.5% 47.5% 112 129
平地・先行 21- 23- 16-105/165 12.7% 36.4% 84 93
平地・中団 22- 19- 21-138/200 11.0% 31.0% 90 77
平地・後方 6- 7- 7- 86/106 5.7% 18.9% 55 45
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※精度を高めるため、独自の方法で集計しています
ご覧のとおり、逃げた馬の成績が極めて高い。複勝率が50%近く、単複回収値も100を超えている。
つまり、阪神芝2400mは逃げ馬が粘れるコースなのだ。(もちろん、惰性で逃げ粘るのは難しいのだが。)
2400mという距離や直線の長さは、騎手に「折り合い」を意識させる。結果、ミドル〜スローペースになりやすい。
そうなると、差し馬たちが牽制しあっている間に逃げ馬はセーフティーリードを作ってしまうことができる。だから逃げ馬の成績が良いわけだ。
ただひとつ注意しなければならないのは、阪神芝2400mが「本格派のコース」だということだ。平坦の小回りを惰性で逃げ切るようなタイプの馬はここでは苦しい。
一方、しっかりとした力を持った逃げ馬なのであれば、信頼性はグッと高まる。例えば以下の条件に合致する馬の成績は抜群だ。
・前走逃げ
・当日4番人気以内
集計期間:2009. 2.28 ~ 2014. 4.13
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着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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5- 4- 3- 5/17 29.4% 70.6% 158 147
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※精度を高めるため、独自の方法で集計しています
ご覧のとおり、極めて優れた成績だ。強力な逃げ馬がいた場合、しっかり警戒しておかなければいけない。
となると、当然この馬には重い印を打たなければいけないだろう。
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クラシックで結果を出した強力な逃げ馬。前走がフロック視されたり、久々が嫌われたりして、人気はそこそこにとどまるかもしれないが、実力と安定感は世代屈指だ。