今回はファンタジーステークスについて検証していこう。

京都芝1400mで行われる牝馬限定重賞で求められることとは何なのか?

昨年は◎モズハツコイから15番人気のアドマイヤビジンのワイド本線を的中。今年も一発を狙いたいところだ。

クラシックを意識するな

ファンタジーSのレース質はラップを見れば一発で説明がつく。以下はレースラップと、前後半3ハロンの比較である。

2013年
12.3 – 10.9 – 11.1 – 11.5 – 11.3 – 12.0 – 12.0
34.3-35.3

2012年
12.7 – 10.9 – 11.1 – 11.2 – 11.8 – 11.5 – 11.6
34.7-34.9

2011年
12.3 – 10.6 – 11.2 – 11.8 – 11.8 – 11.6 – 12.0
34.1-35.4

2010年
12.3 – 10.9 – 11.6 – 11.8 – 11.4 – 12.1 – 12.2
34.8-35.7

2009年
12.2 – 10.7 – 11.6 – 12.0 – 11.9 – 11.3 – 11.5
34.5-34.7

まずレースラップを見ると、ほとんど緩みがないことがわかる。1400mらしい、一貫した持続的なペースを刻んでいる。

事実、前後半3ハロンの比較を見てみると、すべての年で上がり3ハロンのほうが時計が掛かっている。上がり3ハロンの瞬発力が求められるクラシックではありえない時計だ。

つまり、ファンタジーSで求められるのは持続力であり、クラシック仕様の瞬発力馬に出番はない

では、具体的にどんな馬を狙っていけばいいのか?

ヴァイスリージェントの爆発

ファンタジーSで最も強調できる血は何か? その答えは単純明快。

ヴァイスリージェント

である。

昨年は父クロフネのモズハツコイとアドマイヤビジンという人気薄2頭が馬券に絡み、過去にもマルモセーラやベストクルーズといったクロフネ産駒が穴を開けている。

ヴァイスリージェントが強調できる理由は2つ。

・ダートに対応できる持続力
・早熟性

このファンタジーSで求められる2つの要素を持ち合わせているのだ。

ヴァイスリージェントは米国のダート血統であり、持続力が優れた血統だ。そして早熟性が求められる米国で成功しているわけで、サンデー系などの日本らしい血統より、2歳秋の時点では完成度が高い

残念ながら今年、ヴァイスリージェントの血を色濃く持つ馬は登録していない。ただ、持続力や早熟性といった点で優れている馬を買っていくことが的中への最短ルートである点は、今年も変わりないのだ。

例えば米国ダート血統が色濃く流れるこの馬は、大穴として面白いかもしれない。

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実力は劣る可能性は高いし、クラシックどうこうというタイプの馬ではない。しかし、今年は米国ダート血統が色濃い馬が少ないため、ことファンタジーSに限っては面白い1頭と言えそうだ。