今週は札幌記念を徹底的に検証しているが、もう一つ行われる重賞北九州記念も見ていくことにしよう。
毎年波乱傾向にある真夏のハンデスプリント重賞のポイントはどこにあるのだろうか?
まずは明確に存在する血統傾向から見ていこう。
タフな血を狙え
北九州記念の特注血統とは何か? その答えは明確に存在する。それは……
ロベルト
北九州記念はコース形態の関係でほぼ確実に「前傾ラップ」になる。
つまり、スタートからペースが落ち着くことがなく、スタミナが持たなくなった馬からどんどん脱落していく、いわば「我慢比べレース」なのだ。
こういう持続力やスタミナが問われるレースで台頭してくるのが、ロベルトの血を持った馬なのである。
実際、過去の好走馬を見てみると……
2013年
1着 ツルマルレオン(6番人気)
母母父シルヴァーホーク(ロベルト系)
2着 ニンジャ(5番人気)
父グラスワンダー(ロベルト系)
2012年
1着 スギノエンデバー(8番人気)
母父ブライアンズタイム(ロベルト系)
2着 シゲルスダチ(12番人気)
母父ブライアンズタイム
ご覧のとおり、2年連続でロベルトの血を持った馬がワンツーとなっている。しかもすべて5番人気以下の人気薄だった。
しかも父か母父がロベルト系の種牡馬だった出走馬は、2013年は2頭、2012年は2頭のみ。
つまり、相当高い確率で好走しているということだ。
なお、2011年は該当馬なし、2010年は1頭のみ(馬券に絡めず)、2009年は1頭のみで2着、というように、なかなかロベルトの血を持った馬が出走してこない年もある。
しかし、出走してくればほとんど確実に走るのだから、必ずロベルトの血を持った馬から本命を選ぶようにすべき、と言っていいだろう。
今年はロベルトの血を持った馬が複数出走する見込み。中でも私は現時点でこの馬に注目している。
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ロベルトの血を色濃く持っていて、この季節に強調できる血も保持している。大穴として期待したい1頭だ。