前回のエルムSの検証では「上がり3ハロンと血統の関連性」に関して書いた。

上がり3ハロンが重要なレースでどんな血統が強調できるのか、分かったと思う。

今回はこの季節に注意しなければいけない血統について触れていきたい。

夏季特注血統とは?

競走馬はストレスに弱い生き物だ。

特に暑さはサラブレッドにとって難敵である。通常、GIクラスの馬は夏場を休養にあてる。夏場に使うレースがないからだ。

ただ、そもそもの理由を考えてほしい。なぜ、夏に大レースがないのだろうか?

それは「競走馬が最大限の力を発揮できる季節=春、秋」であり、夏に大レースがない理由が「競走馬にとって厳しい季節」だからだ。

ただそんな季節にも競馬はある。

だからこそ、この季節は「適性」がとても重要になる。「夏適性」があるかどうか、「血統的に暑さに強いか否か」で発揮できるパフォーマンスが全然違ってくる。

ここで注目したいのは……

・セントサイモン
・ダンジグ
・ロベルト

詳細は割愛させてもらうが、セントサイモンとダンジグは暑さに強く、ロベルトはタフな競馬に強い。だから夏に強調できるわけだ。

実際、札幌ダート1700Mで母系にこれら血を持った馬の成績は2011年以降……

◆夏季特注血統該当馬
集計期間:2011. 8.14 ~ 2012. 9. 2
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着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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14- 20- 15- 65/114 12.3% 43.0% 200 125
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※単勝50倍以上を除く

ご覧のとおり、凄まじい成績を残している。100頭以上出走して複勝率は40%を、単複回収値は100を軽く超えている

当然、エルムSでもこれらの血を持った馬に注意が必要だ。

例えば母系に夏季特注血統を2つ持つこの馬は有力馬の1頭と考えて間違いないだろう。

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