前回の中京記念の検証では「先週の好走血統」を見てみた。

先週は明らかな「血統の偏り」が見られたため、今週も続くようならば予想の助けとなってくれそうだ。

今回は中京記念の好走血統を見ていくことにしよう。

短距離血統の台頭

まず中京記念で警戒しなければいけないのは「短距離血統」と言っていいだろう。

過去2年の連対馬を振り返ってみると……

2013年
1着 フラガラッハ(5番人気)
父デュランダル

2着 ミッキードリーム(13番人気)
父キングカメハメハ

2012年
1着 フラガラッハ(5番人気)
前述

2着 ショウリュウムーン(6番人気)
父キングカメハメハ

ご覧のとおり、2年連続でデュランダル産駒とキングカメハメハ産駒のワンツーとなっている。

どちらも人気薄、しかもキングカメハメハ産駒は違う馬という具合だ。血統の同じ別の馬が、同じレースで好走しているというのは、その血統がそのレースに合っている何よりの証拠といえる。

デュランダルとキングカメハメハ、この2頭に共通していることといえば、「短距離志向の強さ」だろう。

デュランダルは現役時代にスプリンターズSとマイルチャンピオンシップを制した短距離王だった。

一方のキングカメハメハはクラシックディスタンスのダービーで勝っているが、NHKマイルでも高いパフォーマンスを披露。そしてなんといっても香港スプリントを連覇した歴代最強スプリンターのロードカナロアを輩出している。

どちらもスピード豊かな血統であり、そういった血が中京記念で生きてくるのだ。

なお、昨年の3着馬リルダヴァルの父アグネスタキオンも短距離志向が強い種牡馬だ。そう考えると、今年も短距離血統が狙い目と言えるだろう。

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短距離志向の強い種牡馬を父に持ち、自身もマイル前後で活躍している。普通にやればここでも力は上位で、有力馬の1頭に数えていいだろう。