前回の函館記念の検証では、種牡馬リーディングから好走血統と不振血統を導き出してみた。

種牡馬ランキングで上位の馬が強調できず、下位の馬が強調できる理由が分かったと思う。

今回は函館記念のレース質について考えていこう。

特殊なレース質に対応せよ!

何度か書いているが、函館記念のレース質はかなり特殊だ。それはラップを見れば一目瞭然となる。

以下は過去5回の函館記念における前後半1000Mのタイムの比較だ。

2013年
58.8−59.8

2012年
59.1−61.3

2011年
59.7−60.6

2010年
57.8−60.7

2008年
59.0−61.3

いかがだろうか? 明確な特徴が分かるはずだ。すべての年で「前傾ラップ」になっている。

中央4場の重賞では、前半スローな展開となり、上がり3ハロンの瞬発力競馬になりやすい。

しかし、函館記念は函館芝2000Mという「小回り」かつ「最終週」の「タフな馬場」で行われる。だから瞬発力勝負にはならない。

いかに持続的な脚を使い、後半我慢できるかがレースの最大のポイントとなる。

言い換えれば、上がり3ハロンの競馬で勝ち上がってきた馬たちは特殊なレース質に対応できない可能性がある。

反対にこのレースと同じように前傾ラップの厳しい競馬を経験し、そこで結果を残してきた馬なら函館記念でも好走するチャンスがある。

この各馬の適性の見極めが、予想する上で大きなポイントとなってくるのだ。

その見極めのポイントは全頭診断や最終結論の時に述べるとして、今回は函館記念のレース質に対応できる可能性の高い1頭を紹介しておこう。

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持続力レースで何度も結果を出しているこの馬なら、ここでも好勝負を演じるはずだ。