前回の函館記念の検証では、ラップを用いて好走馬の適正に関する考察を行った。

「前傾ラップ」になる傾向にあるレースでどのような馬が強調できるか、分かったと思う。

今回は恒例の「枠順の明暗」について考えていきたい。

勝ち馬に必要なのは……

過去10年(9回)の函館記念を振り返ってみると、枠順の有利不利が確実にあることが分かる。

まずはデータを見てみよう。

◆函館記念枠番別集計
集計期間:2004. 7.25 ~ 2013. 7.14
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枠番 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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1枠 0- 1- 0-13/14 0.0% 7.1% 0 28
2枠 3- 2- 2- 7/14 21.4% 50.0% 129 174
3枠 2- 0- 0-13/15 13.3% 13.3% 84 29
4枠 3- 2- 2-10/17 17.6% 41.2% 260 161
5枠 1- 1- 1-14/17 5.9% 17.6% 36 81
6枠 0- 1- 1-15/17 0.0% 11.8% 0 22
7枠 0- 2- 1-14/17 0.0% 17.6% 0 48
8枠 0- 0- 2-16/18 0.0% 11.1% 0 50
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パッと見ただけでも明確な傾向が分かるはずだ。

勝ち馬は2〜4枠に集中していて、6枠よりも外は1勝もできていない

好走率を見ても同じだ。2枠と4枠が突出した数字を挙げているのに対し、外枠は総じてダメ。

好走の可能性がないというわけではないが、ここまで顕著な傾向を見ると、少なくとも軸馬は内枠から選出するのが妥当と言える。

勝ち馬に関しても同じだ。外枠に入った人気馬に期待するよりも、内枠の馬に決め打ちするのも悪くない。

函館記念が行われるのは函館の最終週で差すのが難しい馬場、というわけではない。しかし、小回りの2000Mというコース徹底だけに、距離ロスが生じやすい外枠はやはりマイナス要素なのだ。特に勝ち切るという意味では、内枠を引かない限り厳しい。

明日の枠順発表は注目すべきだろう。

なお、現時点で内枠を引いたら面白いと思っている穴馬はこの馬だ。

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適性があることは分かっている。今年は近走がいまいちのため、全くの人気薄だろうが、「終わった」と決めつけないほうがいいだろう。