前回の函館記念の検証ではマヤノトップガン産駒が複数好走している理由に関して検証した。
マヤノトップガンの特徴を紐解き、どのような馬を狙うべきなのか、分かったはずだ。
今回も引き続き、血統面を考察していこう。
函館芝2000Mの好走血統とは?
今回はシンプルに函館芝2000Mの好走血統を見ていくことにしよう。
以下の条件に合致する、種牡馬ランキングの上位5頭を挙げてみよう。
・2011年以降で5頭以上出走
・複勝率のランキング
・複勝回収値100以上(99以下を除外)
・単勝50倍以下除外
◆函館芝2000M種牡馬別集計
集計期間:2011. 6.18 ~ 2014. 7.13
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種牡馬 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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シックスセンス 3- 2- 0- 2/ 7 42.9% 71.4% 580 168
サムライハート 2- 2- 1- 3/ 8 25.0% 62.5% 111 126
オペラハウス 1- 2- 0- 2/ 5 20.0% 60.0% 446 176
アドマイヤムーン 2- 0- 1- 3/ 6 33.3% 50.0% 795 195
ロージズインメイ 2- 2- 2- 9/15 13.3% 40.0% 328 124
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いかがだろうか? かなり偏った傾向が見られる。
ちなみに7月15日現在、2014年の種牡馬ランキング上位は……
1位 ディープインパクト
2位 キングカメハメハ
3位 ハーツクライ
4位 ダイワメジャー
5位 シンボリクリスエス
このランキングと比較すると、函館芝2000Mの種牡馬成績がいかに変わったものか分かる。
ちなみに上記した5頭の2014年におけるリーディングランキングの順位は……
シックスセンス → 100位以下
サムライハート → 49位
オペラハウス → 70位
アドマイヤムーン → 15位
ロージズインメイ → 31位
ご覧のとおり、アドマイヤムーンこそ15位と健闘しているが、他の種牡馬たちはいずれも30位以下。シックスセンスに至っては100位以内にも入っていない。
「だから何なんだ?」という声が聞こえてきそうだが、つまりはそういうことなのだ。
函館芝2000M、ひいては函館記念ではリーディング上位につけるようなメジャーな種牡馬ではなく、リーディング下位の地味な種牡馬を狙うべきなのだ。
なぜ、種牡馬リーディングで買える馬と買えない馬を分けられるかというと、(ケースバイケースだがほとんどの場合)「リーディング上位=瞬発力が武器」、「リーディング下位=瞬発力以外の要素が武器」と定義付けできるからだ。
あまりこの部分を解説していると長くなってしまうので割愛するが、函館記念ではそういった瞬発力以外が長所の馬を狙うべき。つまり、リーディング下位の種牡馬を狙っていくべきなのだ。
例えばリーディング上位の種牡馬を父に持つこの馬は、函館記念の適性に合っているとは言いがたい。
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出走してくればそこそこ人気になるだろうが、あまり適性があっているようには思えない。今回は軽視するべきだろう。