前回は函館2歳ステークスの「不振血統」に関して取り上げた。

函館2歳Sで求められる要素と全く違った長所を持った血統が何か、分かったはずだ。

今回はこのレースで好走するために必要な要素について見ていこう。

上がりと必殺ファクター

函館2歳Sで好走するために必要なものとはなにか? それは……

上がりの速さ

である。

スプリント戦では上がり3ハロンがレースの半分と、占めている割合がとても大きい。だからこそ、上がりを抜きにしては語ることができない。

行った行ったの前残りになることも多いスプリント戦だが、函館2歳Sはそのような展開にならない。

実際、過去10年(9回)で逃げ馬が馬券に絡んだことはただの1度もない。1番人気1頭を含む4頭が5番人気以内に支持されていたが、すべて馬券圏外に敗れ去っている。

反対に上がり3位以内の馬の成績はというと……

◆函館2歳S脚質上り別集計
集計期間:2004. 8. 8 ~ 2013. 7.21
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着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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9- 6- 6- 9/30 30.0% 70.0% 272 231
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ご覧のとおり、すさまじい成績を残している。つまり、速い上がりを使える馬を見つけられれば的中へとグンと近づくわけだ。

では、どういった馬を狙うべきなのか?

単純な話で、以下の条件に合致する馬は素晴らしい成績を残している。

・前走上がり1位
・一桁人気
・父サンデー系除外

◆函館2歳S必殺ファクター
集計期間:2004. 8. 8 ~ 2013. 7.21
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着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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6- 6- 6-18/36 16.7% 50.0% 128 126
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ご覧のとおり、複勝率50%、単複回収値ともに120オーバーという驚くべき結果となっている。

ちなみに開催が7月になったここ2年も、このファクターは機能している。

2012年は上位3頭すべてがファクターを満たし、昨年はファクターに合致した3頭のうち、2頭が激走している。このうち1頭は9番人気のプラチナティアラだった。

まとめると、函館2歳Sでは上がりがとても重要な要素になる。速い上がりを使える馬を見つけ出すことこそ、的中への最短ルートだ。

となると、このファクターをほぼ間違いなく満たすこの馬は、軸馬として最適と言える。

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