今回は京成杯オータムハンデを攻略する上で欠かすことのできない“枠順の明暗”に関して書いていこう。
どの枠に入った馬が強調できるのか? どの枠の馬を嫌えばいいのか? 探っていくことにしよう。
定番ではあるが……
新潟芝1600mで強調できる枠順とはなにか? かなりベタな検証ではあるが、大事なので今一度見ていくことにしよう。
新潟は基本的に内枠不利、外枠有利という競馬場だ。
新潟は直線が長いため、広くてゆったりしたコースだと思われがちだが、実際には違う。直線は長い分、コーナーが短く、その分、かなり急な作りとなっている。リンク先の図を見ればそれが明らかだろう。
http://jra.jp/facilities/race/niigata/course.html
ほとんど長方形のような形になっている。コーナーがキツイということは、内ラチにつけた馬にとって、曲がりにくいコースということだ。曲がりにくいと、なんとか曲がろうとして余計な体力を使ってしまう。だから、内ラチ沿いを通る可能性が高い内枠の馬が結果を残せていないというわけだ。
陸上短距離の選手が「1レーンはカーブが急だからコーナーワークが難しい」というのと同じ原理である。
実際、関屋記念を見ても、明確に枠順の有利不利が存在する。
◆過去10回関屋記念枠順別成績
集計期間:2005. 7.31 ~ 2014. 8.17
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枠番 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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1枠 1- 0- 1-16/18 5.6% 11.1% 43 29
2枠 0- 1- 2-15/18 0.0% 16.7% 0 36
3枠 1- 0- 0-17/18 5.6% 5.6% 23 11
4枠 0- 1- 0-17/18 0.0% 5.6% 0 8
5枠 0- 1- 4-15/20 0.0% 25.0% 0 93
6枠 0- 3- 0-17/20 0.0% 15.0% 0 40
7枠 5- 1- 2-19/27 18.5% 29.6% 354 137
8枠 3- 3- 2-19/27 11.1% 29.6% 81 85
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パッと見ただけでどの枠が有利か分かるはずだ。勝率、複勝率ともに7、8枠がワンツー。
一方、内枠はポロポロと好走馬を出しているが、好走率を見ると散々なものだ。(回収値も低い=穴馬が走っていない)
今年の関屋記念でも7枠のクラレントが勝利を収めている。基本的には「内軽視、外重視」と見ていいだろう。
ちなみに先週のマイル戦を振り返ってみると……
◆枠番別集計
集計期間:2014. 9. 6 ~ 2014. 9. 7
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枠番 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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1枠 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0 0
2枠 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0 0
3枠 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0 0
4枠 2- 1- 0- 3/ 6 33.3% 50.0% 316 113
5枠 0- 0- 2- 4/ 6 0.0% 33.3% 0 60
6枠 0- 2- 0- 4/ 6 0.0% 33.3% 0 145
7枠 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0 0
8枠 1- 0- 1- 6/ 8 12.5% 25.0% 123 50
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ご覧のとおり、内枠は壊滅状態だ。現在の馬場状態を加味しても、外枠を重視するのがセオリーということ。明日の枠順発表が楽しみである。
さて、今回は外枠に入れば高評価する予定の馬を1頭お伝えしておこう。
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前走はやや厳し目の枠を引きながら健闘した。条件が好転しそうな今回、枠順まで恵まれるなら評価を上げるのが妥当といえるだろう。