今週は函館記念に加え、函館2歳ステークスが行われる。
現2歳世代にとって初めての重賞レースとなるのが、この函館2歳Sだ。
どういった点に着目していけばようにだろうか? まずは血統から分析していこう。
とにかく早熟の血を狙うべし!
函館2歳Sは2歳の7月に行われる。新馬戦がスタートしたのが6月の頭だということを考えると、かなり早い時期の重賞といえる。
2歳の7月というと、人間で言えばまだまだ小学校高学年といったところ。
肉体的にもメンタル的にも成熟しているとは言いがたい。
だからこそ、この時期の2歳重賞は「早熟性」が最大のポイントとなる。
能力ではなく早熟性で勝負しているようなタイプを狙うことこそ、2歳重賞を仕留める上で最も重要な事なのだ。
「早熟性」を血統に置き換えると、「ミスタープロスペクター系」と表現できる。
早熟性が重要視されるアメリカ競馬から生まれた世界的な大種牡馬。この血は、日本の2歳戦においても力を発揮する。
実際、過去の好走馬を見てみると……(※函館2歳Sが7月に開催されるようになったのは2年前から)
2013年
2着 プラチナティアラ
父プリサイスエンド(ミスプロ系)
母父マイネルラヴ(ミスプロ系)
3着 トーセンシルエット
母父スウェプトオーヴァーボード(ミスプロ系)
2012年
2着 コスモシルバード
父スウェプトオーヴァーボード
3着 ティーハーフ
父ストーミングホーム(ミスプロ系)
ご覧のとおり、好走馬6頭中4頭は父か母父がミスプロ直系種牡馬(※キングマンボ系含む)だった。
また、過去5年で見ても馬券になった15頭中11頭は父か母父がミスプロ系。そして7年連続で2頭以上、父か母父にミスプロ系種牡馬を持った馬が好走している。
まずはミスプロの血に注目していくのが、函館2歳Sの“セオリー”というわけだ。
となると、デビュー戦を圧勝し、父がミスプロ系のこの馬を注目しない訳にはいかない。
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