前回のプロキオンSの検証では「狙うべき血統」に関して検証した。
アメリカの名血が重視される傾向にあるダート重賞ではあるが、ここでは違った血統を狙ったほうがいいことが分かったと思う。
今回も引き続き、血統面の検証を進めていこう。
やはり鍵となるのはサンデー
前回の検証では中京ダート1400Mの傾向を探り、「サンデーサイレンスの血が強調できる」と書いた。
今回はプロキオンSの好走血統を見ていくが、ここでも同じような結論を導き出すことができる。
プロキオンS歴代好走馬
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着 馬名 種牡馬 母父馬 人気
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2013年
1着 アドマイヤロイヤル キングカメハメハ サンデーサイレンス 2
2着 セイクリムズン エイシンサンディ サウスアトランテイツ 5
3着 ダノンカモン シンボリクリスエス Ogygian 1
2012年
1着 トシキャンディ バブルガムフェロー Machiavellian 12
2着 アドマイヤロイヤル キングカメハメハ サンデーサイレンス 4
3着 ファリダット Kingmambo Sunday Silence 1
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まず目にとまるのが、ほとんどの馬がサンデーサイレンスの血を持っているという点だ。
しかもセイクリムズンは5番人気2着、トシキャンディに至っては12番人気1着と激走している。
ここでポイントとなるのは、芝のクラシックで走るようなサンデー系ではなく、ダートやローカル戦で期待値が高いサンデー系が躍動している点だ。
ダートの重賞というだけあって、芝の素軽さ、瞬発力だけで押し切ることは難しい。パワーや持続力といったダート的な能力の高いサンデー系を選ぶべきなのだ。
なお、唯一の非サンデー系であるダノンカモンにしても、父はシンボリクリスエス。サンデーサイレンスと同じヘイルトゥリーズン系だ。
他の角度からも探ってみよう。
中京では同じ時期に1600万条件の桶狭間Sが行われる。過去2年の傾向を見てみると、好走馬6頭中4頭が父ヘイルトゥリーズン系だったことが分かる。
桶狭間S歴代好走馬
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着 馬名 種牡馬 人気
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2013年
1着 ナリタスプリング フジキセキ 6
2着 ヤマノサファイア ワイルドラッシュ 12
3着 ネオザウイナー フジキセキ 1
2012年
1着 エアウルフ フレンチデピュティ 1
2着 アイアムルビー Saint Liam 4
3着 ユメノキラメキ ロージズインメイ 9
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フジキセキ産駒のナリタスプリングが6番人気ながらゴール板を1着で駆け抜け、9番人気のユメノキラメキが大穴を開けている。
ここでもサンデー系やヘイルトゥリーズン系の活躍が目立っているのだ。
まとめると、プロキオンSではサンデーサイレンスの血を持っている馬を重視して予想を組み立てていくことがベターである。
となると、サンデーサイレンスの血を持っていない断然人気に支持されることが濃厚なこの馬は、「危険な人気馬」ということになるかもしれない。
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