前回のCBC賞の検証では「強調できない血統」を取り上げた。
コース成績が悪く、適正があっていない可能性が高い種牡馬が分かったと思う。
今回も引き続き、CBC賞の血統面に関して考察していこう。
持続力の血を重視せよ!
今回注目したいのが「持続力の血」である。
中京競馬場は直線が長く、スプリント戦となるとテンからスピードが上がる。だからペースがあまり緩まず、一貫した流れを刻む傾向にある。
そうなると、瞬発力よりも持続力の血が重要になってくる。
しかもCBC賞が行われるのは開幕週だ。馬場が良い状態のため、タフさよりもスピードへの対応が要求される。そうなると、持続力の血を色濃く持った馬が有利になってくる。
ここでは1頭の種牡馬を紹介しよう。その馬の名は……
アドマイヤコジーン
中京芝1200Mで最も高い適性を示しているのが、アドマイヤコジーン産駒なのだ。
中京が改装されて以降……
◆アドマイヤコジーン産駒
集計期間:2012. 3.18 ~ 2014. 3.30
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着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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4- 1- 0-13/18 22.2% 27.8% 710 128
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※単勝50倍以上の人気薄も含む
ご覧のとおり、優秀な成績を残している。
特に二桁人気だったライブリシュネル(12番人気)とカリスマテーラー(13番人気)がともに大穴を開けて1着。CBC賞ではマジンプロスパーが連覇を達成している。
また、今年行われた高松宮記念でスノードラゴンが8番人気ながら2着に激走したのは記憶に新しい。
アドマイヤコジーンはグレイソヴリン系であり、持続的なスピードに優れたナスルーラの系統だ。
ナスルーラ系は開幕から間もない中京のスプリント戦でかなり強調できる種牡馬で、毎年穴馬を出している。
昨年の同じ時期の開幕週には母父イナリワンのワンダーノブレスが15番人気2着と激走。2週目には父Tapitのエイシンソルティーが4番人気2着となっている。
CBC賞でもマジンプロスパーはもちろん、ハクサンムーン(母父サクラバクシンオー)やサドンストーム(母母父Beau Genius)もナスルーラの血を持っていた。
まとめると、アドマイヤコジーン産駒を始めとして、ナスルーラ系の持続力の血を持った馬には注意が必要だ。
となると、この馬は大穴の1頭として俄然注目したくなる。
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