好走血統を探る

前回はマーメイドSのデータから、穴馬となる可能性が高い馬を炙りだした。

牝馬限定のハンデ戦ということで、波乱の可能性が十分にあることが分かったと思う。

今回はマーメイドSの血統面に関して検証していこう。

まずポイントとなるのが圧倒的な父サンデー系の強さだろう。

阪神内回りの重賞ということで非サンデー系の台頭を期待しがちだが、穴を開けている馬も含めてほとんどがサンデー系なのだ。

過去5年の好走馬15頭中、12頭が父サンデー系だった。以下は7番人気以下で激走した父サンデー系の馬たちだ。

2013年
1着 マルセリーナ(7番人気)
父ディープインパクト

2着 アグネスワルツ(10番人気)
父ゼンノロブロイ

2012年
2着 クリスマスキャロル(7番人気)
父アグネスタキオン

3着 メルヴェイユドール(10番人気)
父フジキセキ

2011年
2着 ブロードストリート(7番人気)
父アグネスタキオン

2010年
2着 セラフィックロンプ(14番人気)
父マンハッタンカフェ

2009年
1着 コスモプラチナ(9番人気)
父ステイゴールド

ご覧のように、毎年父サンデー系の穴馬が穴を開けている

残りの3頭中1頭は母父サンデーサイレンス。完全にサンデーの血を持っていないのはわずか2頭だった。

また、ここ5年で3番人気以内に支持されながら、人気を裏切って凡走した馬は10頭いる。

このうち、半数の5頭が父非サンデー系だった。

逆に3番人気以内に支持されてしっかりと好走した5頭の内、4頭は父サンデー系だった。

この事実を見ても、父サンデー系の馬を中心に馬券を組み立てていくことが妥当だろう。

となると、父非サンデー系で人気に支持される可能性が高いこの馬は「危険人気馬」になるかもしれない。

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阪神では2戦2勝、良血も手伝って2、3番人気に支持されるだろうが、全幅の信頼を置くことは少し難しそうだ。