激走馬を探しだせ!
前回はヴィクトリアマイルの好走血統に関して検証した。
スピードが重要なこのレースでどんな血統が強調できるのか、分かったはずだ。
今回は別の角度から検証を行っていく。前哨戦のパフォーマンスから、今走の激走馬を導き出していこう。
前哨戦の明暗
前々回の検証で「前走上がり1、2位馬の苦戦」については触れた。
今回はどんなローテーションを歩んできた馬が強調できるのか、探っていこう。
前走距離
◆前走距離別集計(※13番人気以下は除外)
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前走距離 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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同距離 3- 0- 3-12/18 16.7% 33.3% 379 182
今回延長 1- 4- 2-32/39 2.6% 17.9% 34 92
今回短縮 4- 4- 3-28/39 10.3% 28.2% 34 95
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一つ明確に言えるのは「距離延長組の不振」だ。
勝ち馬はわずか1頭、複勝率を見ても、同距離組や距離短縮組に10%以上差を付けられている。
スプリント戦や1400Mとマイル戦では求められる要素が違う。だから、基本的にはマイル以上で戦ってきた馬が強調できるのだ。
前走1400Mを使っている有力馬は……
スマートレイアー
ウリウリ
クロフネサプライズ
ヴィルシーナ
などなど
前走場所
次に前走の場所に関して見てみよう。
◆前走場所別集計(※13番人気以下は除外)
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前走場所 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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中央開催 6- 5- 7-55/73 8.2% 24.7% 126 120
ローカル 0- 1- 1-16/18 0.0% 11.1% 0 75
海外 2- 2- 0- 1/ 5 40.0% 80.0% 64 94
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ご覧のとおり、前走中央4場で走った馬の成績が抜群に良い。一方、レベルの低いローカルで使われた馬たちはとてもじゃないが強調できないことが分かる。
好走した2頭に関しては、福島牝馬Sで連対を果たしていた。
つまり、ローカルの重賞で馬券に絡めるくらい力のある馬でないと、ヴィクトリアマイルで好走するのは難しいということだ。
前走脚質
最後に脚質に関してみてみよう。
◆前走4角別集計
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前走4角 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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1~10番 6- 5- 8- 90/109 5.5% 17.4% 84 85
11~18番 0- 1- 0- 28/ 29 0.0% 3.4% 0 29
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ご覧のとおり、前走11番手以下で競馬をした馬はほとんどきていない。主に以下の2つが原因だと考えられる。
・前走東京芝1600Mと違う条件で速い上がりを使っても、今回使えるとは限らない
・ヴィクトリアマイルはスロー必至なため、上がり一辺倒の競馬では届かない
だから、前哨戦であまりにも後ろから競馬をした馬は、成績にかかわらず強調できないのだ。今回、前哨戦で後ろから競馬をした馬は……
スマートレイアー
ゴールデンナンバー
などなど
以上、3つの観点から前哨戦を分析してきたが、強調できる馬、あまり買いたくない馬がある程度浮かび上がってきた。
中でも、人気すること間違いなしなこの馬は、少なくとも重い印を打つことはないだろう。
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この馬はただでさえ爆弾を抱えている。にもかかわらず、複数のマイナスファクターに合致している。そうなると、少なくとも重い印を打つ気にはなれない。