好走血統を探れ!
前回はヴィクトリアマイルで好走するために必要なファクターに関して検証した。
牝馬限定の重賞というだけあって、好走のためには切れ味が不可欠なことが分かったはずだ。
今回は血統的な観点から、ヴィクトリアマイルの好走馬を導き出していこう。
瞬発力の血を狙え!
前回の検証で書いたように、ヴィクトリアマイルで好走するためには「上がり3ハロンのスピード」が重要になってくる。
上がりが重要なレースにおいて台頭する血統といえば、以下の3つだろう。
・ヘイルトゥリーズン系(=サンデーサイレンス系、ロベルト系など)
・キングマンボ系
サンデーサイレンスは言うまでもない。キングカメハメハやエイシンフラッシュが府中のGIで究極の切れ味を発揮したように、キングマンボ系も瞬発力に優れた血統だ。
過去5年の好走馬15頭中、14頭は父か母父に必ずこの血を持っていた。(※キングマンボ系は母系だとあまり意味が無いため、必ず父系にほしい)
例外だったのは「常識をくつがえす逃げ」の先方に出たショウナンラノビアだけだった。
今年のヴィクトリアマイルでも、この血を持っていない馬は絶対的に軽視すべきだ。
疑いたいノーザンダンサーの血
過去5年の好走馬の血統を見ていくと、他にも気付かされる部分がある。
例えば母系に「欧州のノーザンダンサー系」の血を持った馬が多い。
だからノーザンダンサーが強調できる……と、普通はなるのだが、私はこれは「怪しい」と感じている。
基本的にノーザンダンサーは「底力の血」だ。しかし、ヴィクトリアマイルは牝馬限定戦特有の軽い流れになる。だから本来GIで求められる底力が逆に邪魔になってしまうように感じられる。
実際、ノーザンダンサーの血を色濃く持ちながら好走した馬を見ていくと……
ドナウブルー
マルセリーナ
→絶対能力の高いディープインパクト産駒
ブエナビスタ
→歴代屈指の女傑
というように、それなりに理由があった。例外はニシノブルームーンくらいだ。(この馬にしても、タニノギムレット産駒が最も得意な上位条件である府中のマイルという後押しがあった)
よって、基本的にスタミナ色が強すぎる血統の馬は軽視すべきだろう。
では、他にどんな血統が強調できるのか? この続きはメルマガにて明かしていこう。
今回は、好走血統に合致する有力馬を1頭公開しておく。
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高い競争能力を保持する父と、母系に詰まった好走血統が組み合わさった馬。ここで走ってくる可能性はかなり高いといえるだろう。