軸馬を探せ!

前回は、圧倒的に1番人気に支持されることが確実なミッキーアイルに関して検証した。

「血統面」と「脚質面」に不安を抱えているため、信頼できる軸馬になる可能性は低いということが分かった。

そこで、今回はNHKマイルカップで使える「軸馬発掘ファクター」を紹介しよう。

好走率100%の超優秀ファクター

NHKマイルカップは、GIで好走する上で好ましくないデータを持つ馬を除外していけば、自ずと好走馬を導き出せるレースだ。

今回は「軸馬発掘ファクター」ということで、「当日5番人気以内に支持された馬」に限定して精査を進めていく。

一つ一つ、除外すべき項目を見ていこう。(以下で取り上げるデータはすべてNHKマイルカップの過去10年のもの)

キャリア3戦以下、10戦以上

まずは競走馬のキャリアが大きく関わってくる。GIで好走するためには「能力」と「経験」が必要だ。

この2つのファクターはキャリアから推し量ることができる。

キャリア3戦以下の馬は経験が足りないため、ひるんでしまったり、アクシデントがあると萎えてしまったりして脆い部分がある。

一方、キャリアが10戦以上の馬は、単純に能力が足りていない可能性が高い。

だから、3歳GIでは「キャリアが多すぎず、少なすぎず」の馬が良いわけだ。データもこれを証明している。

3戦以下(1−0−0−9)
10戦以上(0−0−0−8)

好走したのは3連勝で1番人気に支持されたカレンブラックヒルのみ。今年はカレンブラックヒルのようなタイプの馬はいない。

前走から2週以内、休み明け

GIという最高峰の舞台で好走するためには、しっかりとした過程を踏まなければならない。間隔を詰め過ぎるのは疲労が残るため良くない。当然、実戦感覚が鈍る可能性が高い休み明けの馬もマイナスだ。

2週以内(0−0−1−22)
休み明け(0−0−1−8)

極端な競馬をする馬

下記の記事に書いたとおり、NHKマイルカップでは逃げ馬の成績が悪い

http://jinkeiba.com/2014/0506/6825

また、直線が長い府中とはいえ、後方一気のような極端な脚質の馬をGIで強調することはできない

前走逃げ(0−1−1−20)
前走後方(0−1−2−37)

前走逃げて馬券になったのは、皐月賞3着のメイショウボーラーと、後に高松宮記念を制すファイングレインのみ。このクラスの馬ではない、逃げて勝つのは厳しいというわけだ。

上記した3つの“消しファクター”に該当する馬を除外するだけで、かなり絞れるはずだ。

ここに、NHKマイルカップで強調できるファクターを足していくと、「軸馬発掘ファクター」が完成する。このファクターに該当する馬の成績はというと……

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前走脚質 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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指 1~10位 3- 5- 1- 0/ 9 33.3% 100.0% 116 223
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ご覧のとおり、驚異的な成績を残していることが分かる。

過去10年で該当馬は9頭のみ。その9頭すべてが好走している。好走率は100%だ。

もちろん、100%というのは極端だし、いつかデータは崩れる。それが今年になるかもしれない。

ただ、該当馬が9頭もいて、その全てが好走しているという事実、そして消しファクターの内容がすべて理にかなっている(例えば「上がり3位だった馬のみ除外」のような根拠の無い項目ではない)ことを考えれば、信頼性の高いファクターだと言えるだろう。

このファクターの全貌はメルマガのみで公開するが、一つだけNHKマイルカップで強調できるファクターのヒントを書いておこう。

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3歳GI、ごまかしの効かない府中の芝1600Mということもあって、このローテーションを歩んできている馬が圧倒的に有利。このローテに合致する馬の信頼性は、とても高い。