最強古馬牝馬へ

今週は春の古馬牝馬路線の“最大目標”ヴィクトリアマイルが行われる。

GI初制覇を目指すスマートレイアーやデニムアンドルビー、再び女王の座を目指すホエールキャプチャらが集結する。

レースのポイントはどこにあるのだろうか? あるデータをヒントにして、考察を始めていこう

上がり3ハロンの重要性

ヴィクトリアマイルは2回東京8日目に芝1600Mで行われる古馬牝馬限定のGIだ。

ポイントとして挙げたいのが「上がりの重要性」である。

創設から8年、速い上がりを使った馬の台頭が明らかに目立っている。

◆ヴィクトリアマイル、上がり別成績
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脚質上り 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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指 1~ 3位 7- 4- 5-11/27 25.9% 59.3% 341 232
指 4~18位 1- 4- 3-107/115 0.9% 7.0% 2 37
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ご覧のとおり、馬券になった馬はほとんどが上がり1〜3位の末脚を使っていた

反対に上がり4位以下だった馬の成績は、さんさんたるものだ。

つまり、ヴィクトリアマイルのポイントとなるのは「速い上がりを使える馬を探すこと」である。

では単純に前走、速い上がりを使った馬を買えばいいのか? といえば、そうではない。

前走速い上がりを使った馬の成績を見てみると、驚きの結果が浮かび上がる。

◆前走脚質別集計
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前走脚質 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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指 1~ 2位 0- 0- 3-26/29 0.0% 10.3% 0 22
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ご覧のとおり、なんと29頭走って連対馬はゼロ。1番人気2頭、2番人気2頭を含む12頭が5番人気以下だったが、馬券に絡んだのは2頭しかいない。

なぜこういった現象が起こるのか? これにはステップレースの舞台設定が大きく関わっている。

ヴィクトリアマイルの主なステップレースといえば……

・中山牝馬S
・阪神牝馬S
・福島牝馬S

この3つだ。ただ、この3レースはステップレースといっても、ヴィクトリアマイルの舞台設定とは大きく異なる。

ヴィクトリアマイル→直線の長い1600M
中山牝馬S→小回り1800M
阪神牝馬S→小回り1400M
福島牝馬S→小回り1800M

違いは明らかだろう。小回りコースで速い上がりを使えても、府中で速い上がりを使えるとは限らない。むしろヴィクトリアマイルでは、「前走速い上がりを使えなかったキレる馬」を見つけられるかどうかが重要になってくる。

となると、前走上がり1位の脚を使っているこの馬は、ヴィクトリアマイルの適性とはずれる可能性もある。それを肝に銘じておくべきだろう。

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前走は圧巻だったが、競馬が極端すぎるため、常にリスクを伴う馬だと感じている。

ハマれば楽勝の可能性もあるが、はまらなければ惨敗、という未来も十分にありえるはずだ。