この馬の取捨選択がカギ
前回はNHKマイルカップの波乱の可能性を探った。
好走率が極めて低いデータに合致してしまっている人気馬がいるため、波乱の可能性が十分にあることが分かったと思う。
今回は圧倒的1番人気に支持されることが確実なミッキーアイルに関して考えていこう。
ミッキーアイルの不安要素
ミッキーアイルは新馬戦で2着に敗れて以降、4戦4勝、うち重賞2勝。圧倒的な1番人気に応え続けて連勝街道を歩んできた。
シンザン記念では朝日杯FS3着で後の皐月賞3着馬ウインフルブルームを破り、アーリントンでは、後にファルコンSでショウナンアチーヴやサトノルパンに競り勝つタガノグランパを完封。一気にマイル路線の主役に踊りでた。
NHKマイルカップでは単勝1倍台後半〜2倍台前半に支持されることが確実で、この馬の取捨選択が大きなカギを握ると考えられる。
ミッキーアイルは鉄板なのか?
多くの競馬ファンが、この疑問と戦う一週間となるだろう。
現時点での私の見解を証しておくと「頭では買いたくない」というのが正直な考えだ。
理由は2つある。
一つは東京芝1600Mにおけるディープインパクト産駒の成績が思わしくないこと。
リアルインパクトが安田記念を制し、ダノンシャークが同レースで3着になるなど、重賞で好走しているため、意外に思われる方も多いかもしれない。
しかし実際には2013年以降……
◆ディープインパクト産駒
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着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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8- 7- 7-59/81 9.9% 27.2% 30 68
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ご覧のとおり、複勝率は20%台に落ち込んでいる。単勝回収値に至っては30。これは人気馬しか走っていない(=穴馬が走れていない=本質的に合っていない)ことを示している。
2つ目は脚質的な不安だ。
言うまでもなく東京コースは直線が長いため、逃げ馬が逃げ切るのは簡単なことではない。特に重賞レベルになると、よほど力が抜けているか展開に恵まれないと逃げ切れない。
実際、NHKマイルカップにおける過去10年の4角番手以内の馬の成績は(2−0−0−24)。馬券になったのは1番人気だったカレンブラックヒルと、展開的に相当恵まれたジョーカプチーノだけである。
上記の不安要素があるからといって「カン切り」するなんてことはできない。
しかし、パッと見これだけの不安要素がある圧倒的1番人気の馬の単勝馬券(=3連系の頭)を買えるだろうか?
私にその勇気はない。
もちろん、これから検証を進めていくに連れて買える要素が出てくるかもしれない。そのため、しっかりと検証をしていくつもりだ。
なお、ミッキーアイルよりも信頼性が高い人気馬だと考えているのは、以下の馬になります。
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血統的にもローテーション的にも脚質的にもこちらのほうが信頼できる。“人間面”で不安は垣間見えるため、この馬を軸にするかどうかはまだ決めていないが、今のところは信頼できる馬として考えている。