ショウナンの夢はかなうのか?
前回はNHKマイルカップの血統に関して検証を行った。
どのような血が強調できるのかが、しっかりと分かったと思う。
今回は有力馬の1頭、ショウナンアチーヴに関して取り上げてみよう。果たして、ミッキーアイルを倒してGIのタイトルを手にすることはできるのか?
ショウナンアチーヴの不安要素
果たしてショウナンアチーヴは買えるのか? 多くの競馬ファンが頭を悩ませていることだろう。
朝日杯FS2着という実績、中山よりも東京のほうが得意そうな血統背景、キャリアすべてで上がり3位以内の脚を使うという確かな末脚などなど、買いたくなる要素がいくつもある。
しかし、結論から言えば、私はショウナンアチーヴを軽視しようと思っている。
その理由は2つ。一つは血統面の問題だ。
ショウナンアチーヴはショウナンカンプ×サンデーサイレンスという血統構成をしている。
前回の血統検証で書いたように、プリンスリーギフトとサンデーの血は強調できるため、一見なんに問題もないように思える。私もその点について否定するつもりはない。
ただ、「中山より東京のほうが向きそう」とか「苦手な中山でこれだけやれているのだから東京に変われば……」という意見には賛同しかねる。
これまでのキャリアを注意深く見ていけば、この馬がどのような環境下で走ってきたのか分かるはず。そして、それがわかっていれば、中山で走れたことが実力なのか、恵まれたのかも自ずと分かってくる。
2つ目は「致命的な消しデータ」に該当している点だ。(詳しくは上記の血統面の評価も含めて、メルマガで明日配信予定の「全頭診断」で公開)
過去10年、芝1600M以上のGIでこのデータに該当した馬の成績は以下だ。
——————————————–
着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
——————————————–
1- 2- 2-47/52 1.9% 9.6% 18 34
——————————————–
ご覧のとおり、52頭走って勝ち馬はわずか1頭。3着内にも5頭しか来ていない。
このデータを見てしまうと、少なくともショウナンアチーヴを軸に馬券を組み立てることが自殺行為だということが分かるはずだ。
ヒモで買うかどうかはまだ決めていないが、少なくとも重い印を打つ可能性は皆無。できれば人気を背負って飛んでほしいと思っている。
さて、抽選が終了して出走馬が確定した。ワードイズボンドやリーサルウェポンといった素質を感じさせる馬たちが抽選から漏れてしまった。
もっとも、狙っていた馬は抽選を突破。これは本当に嬉しい限りだ。
この馬、全く人気はないだろうが、激走する可能性は十分にある。少なくともヒモには加えておいたほうがいいだろう。
その馬の名(H)は→「人気ブログランキング」で公開中!
(現在10位前後!当サイトの紹介欄に注目馬を掲載しています)
前走はタフな展開の中、粘って粘って掲示板に載った。この価値はとても高い。
メンバーを見渡しても明らかに力が劣るわけではないし、2歳時に見せた才能を考えると、ここで大駆けしても不思議ではない。