凡走血統を探れ!
前回は高松宮記念の好走血統に関して検証した。
過去2回の高松宮記念でどのような血統の馬が好走していたのか、明確に分かったと思う。
今回は少し見方を変えてみよう。スプリントGIの歴史を振り返って、激走馬の可能性を探っていくことにする。
スプリントGIの凡走血統
過去5年のスプリントGI、高松宮記念とスプリンターズSを振り返ってみると、血統的な傾向が見えてくる。
好走血統に関してはメルマガで触れるため、ここでは「不振な血統」に関して書いていこう。
スプリントGIで不振な血統とはズバリ「父サンデー系」である。
サンデー系の最大の特徴は、他を圧倒する瞬発力だ。
他のどの系統の馬も真似する事ができない類まれな瞬発力こそ、サンデー系が日本競馬で確固たる地位を築いている理由である。
しかし、サンデー系の瞬発力が生きるのはせいぜいマイル戦までだ。
1400M以下、特にレベルの高いレースになればなるほど、ペースが緩まなくなり、サンデー系が脚をためる時間が失われる。
だから、サンデー系は最大の武器である瞬発力を活かすことができない。よって、スプリントGIでは全体的に不振な傾向にあるのだ。
過去5年の成績を見てみると……
父サンデー系(※サンデー直仔は除く)
(2−1−1−31)
勝率5%
複勝率11%
単勝回収値23
複勝回収値55
ご覧のとおり、非常に低調な数字だと言わざるをえない。
しかも好走した4頭のうち、3頭はキンシャサノキセキだ。つまり、過去5年のスプリントGIで好走した馬は、わずかに2頭しかいないことになる。
この中にはジョーカプチーノやアルティマトゥーレといった1番人気も含まれていた。(※両馬ともに凡走)
これは余程のことがない限り、父サンデー系の馬が激走することはないという事実を示唆するものだ。
今年も父サンデー系の馬が多数出走を予定している。
エピセアローム
ガルボ
コパノリチャード
サクラゴスペル
ストレイトガール
シルクフォーチュン
この中にも「買えるサンデー」はいるが、基本的に彼らには向かないレースになると考えたほうが良さそうだ。
特にこの馬は前走の条件が完璧すぎた。今回は「危険な人気馬」だと考えて差し支えないだろう。
その馬の名(F)は→
(現在10位前後!当サイトの紹介欄に注目馬を掲載しています)