今週の大目標はなんといっても春のスプリント王決定戦の高松宮記念だ。
絶対的王者だったロードカナロアが最強のまま引退したスプリント路線は混迷を極めている。本命不在で、どの馬にもチャンスがある。どの馬が来るかわからないから、馬券的にも美味しそう。
そんな高松宮記念のポイントはどこにあるのだろうか? いつものように舞台設定から考えていこう。
高松宮記念の舞台設定
高松宮記念は2回中京6日目に芝1200Mで行われる。
まだ新しい中京競馬場になって2回しか行われていないため、このレース自体の傾向をつかむことはなかなか難しい。
だから、中京芝1200Mの全体の傾向を見て判断していく必要がある。
はじめに挙げておきたい傾向といえば、なんといっても「差し馬に有利なコース」という点だろう。
例えば過去1年の脚質別の成績を比較してみよう。
◆脚質上り別集計
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脚質上り 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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平地・逃げ 0- 1- 2- 12/ 15 0.0% 20.0% 0 48
平地・先行 5- 3- 6- 34/ 48 10.4% 29.2% 70 62
平地・中団 14- 8- 4- 77/103 13.6% 25.2% 103 70
平地・後方 2- 7- 5- 46/ 60 3.3% 23.3% 65 72
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注目したいのは「逃げ馬が1頭も勝っていない」という点だ。
芝1200Mは少しのロスが致命傷になりやすい。少しの出遅れによって差し損ねたり、前が壁になって届かなかったり、差し馬にとっては比較的不利な条件だと言える。
反対に逃げ馬の場合、自分のペースにさえ持ち込むことができれば、不利を受けることは少ない。だからハナを奪ったまま行った行った、というケースが多いように思う。
しかし、中京の芝1200Mに関してはこの概念が通用しない。直線が長いため、逃げ馬が逃げ切ることはめったにない。スプリント戦であっても、しっかりとした末脚がなければ通用しないのだ。
実際、上の表を見てもらっても分かるとおり、逃げは0勝。一方、中団からの差し馬は14勝を挙げている。
よって、高松宮記念でも基本的に狙うべきなのは「中団の差し馬」なのだ。
まず、このことを頭に入れておくべきだろう。
となると、逃げの戦法に出る可能性が高いこの馬は「危険な人気馬」といえるかもしれない。
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