キーワードは「枠」
前回はスプリントGIの歴史を紐解き、高松宮記念で強調できる血統を探った。
スプリントGIで強調できない血統が明確に分かったと思う。
今回はまた違った角度から検証を行っていこう。キーワードは「枠」だ。
枠順の明暗
中京の芝コースは外枠が有利なことで有名だ。
芝1200Mもこの例に漏れず、基本的には「外有利、内不利」と考えてよいだろう。
これは過去の枠順別成績を見れば、簡単に証明できる。
◆過去2年枠番別集計
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枠番 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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1枠 3- 3- 2-42/50 6.0% 16.0% 59 45
2枠 2- 3- 2-37/44 4.5% 15.9% 50 57
3枠 2- 5- 6-40/53 3.8% 24.5% 23 62
4枠 6- 2- 5-38/51 11.8% 25.5% 106 80
5枠 3- 6- 7-39/55 5.5% 29.1% 43 96
6枠 5- 4- 3-40/52 9.6% 23.1% 126 93
7枠 9- 8- 4-54/75 12.0% 28.0% 123 82
8枠 11- 8- 9-46/74 14.9% 37.8% 141 95
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ご覧のとおり、どの枠が有利でどの枠が不利か、一目瞭然だろう。
勝利数を見てみると8→7→4→6枠と、外枠に集中している。単勝回収値も6枠から外は100超。
複勝率を見ても、1、2枠が10%台なのに対し、8枠はなんと38%にも上っている。
また、今開催の傾向を見ても、外枠が有利であることは明らかだ。
◆2回中京開催枠番別集計(距離問わず)
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枠番 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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1枠 0- 1- 0-20/21 0.0% 4.8% 0 10
2枠 2- 2- 3-18/25 8.0% 28.0% 129 74
3枠 3- 2- 4-15/24 12.5% 37.5% 130 98
4枠 2- 3- 1-22/28 7.1% 21.4% 29 67
5枠 2- 5- 2-20/29 6.9% 31.0% 29 111
6枠 3- 0- 2-19/24 12.5% 20.8% 183 88
7枠 4- 1- 3-27/35 11.4% 22.9% 98 91
8枠 4- 2- 2-20/28 14.3% 28.6% 153 91
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ご覧のとおり、7、8枠がトップの4勝を挙げているのに対し、1枠は0勝。出走頭数が違うとはいえ、その他の数値を見ても、明らかに8枠のほうが1枠よりも優れている。
まとめると、中京芝1200Mは外枠が有利であるため、外枠に入った馬の中から穴馬が出る可能性は高い。反対に、内枠に有力馬が入った場合には凡走の可能性を考慮しておく必要がありそうだ。明日の枠順発表に注目しよう。
なお、この馬が内枠に入った場合、少し評価を下げようと思っている。前走は恵まれた競馬だったし、今回条件が悪化して人気が確実となれば、当初よりも評価を下げるのが妥当だろう。
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