好走血統を探る!
前回はフィリーズレビューの舞台設定から、好走馬の傾向を考察した。
桜花賞トライアルのフィリーズレビューだが、桜花賞で好走するような血統を買ってはダメ、ということが分かった。
今回は血統面をより詳細に見てみよう。歴代の好走血統を見ることで激走馬が見えてくる。
キーワードはダート適性の高さ
昨日の記事で挙げた過去5年の勝ち馬の血統を覚えているだろうか?
http://jinkeiba.com/2014/0310/6105
メイショウマンボ
タイキシャトル
アグネスデジタル
ファルブラヴ×2
この5頭を見てパッと思い浮かぶのが、「サンデー系が1頭しかいない」ということだろう。
普通、JRAの芝重賞ではサンデー系が上位のほとんどを占めている。
例えば、先週行われたチューリップ賞は同じ阪神競馬場で行われたが、上位3頭はすべて父サンデー系(ディープインパクト、ハーツクライ、ゼンノロブロイ)だった。
しかし、フィリーズレビューでは必ずしもサンデー系が好走するというわけではない。
その理由は「ダート適性の高さが求められる」からだ。
今回、ラップ検証は省くが、しっかりとラップを見てみると、道中によどみのない一貫したラップを刻んでいることが分かる。
一貫したラップを刻むということは、ダートのような流れになるということ。だから、ダート適性の高い血が有利になるのだ。反対に芝適性が高過ぎる種牡馬はマイナス。芝適性の高い種牡馬は道中で脚を溜めることで力を発揮するが、このレースではそういった“休息時間”(緩み)がない。
例えばサンデー系を4つに分けて検証してみよう。
私はサンデー系を大きく4つに分けて考えている(より正確に言えば7種類なのだが、ここではおおまかに4つに区切る)。「ディープインパクト」、「芝適性の高いサンデー系(Tサンデー系)」、「芝ダート兼用サンデー系(Aサンデー系)」、そして「ダート兼用の高いサンデー系(Dサンデー系)」だ。
この4つのサンデー系が、過去5年のフィリーズレビューでどのような成績を残しているか見れば、狙い所は一目瞭然だろう。以下は過去5年の成績と、好走馬の人気と着順である。
ディープインパクト
(0−0−0−4)
Tサンデー系
(0−1−0−6)
※8番人気2着
Aサンデー系
(0−2−0−11)
※1番人気2着
※3番人気2着
Dサンデー系
(1−1−0−3)
※3番人気1着
※4番人気2着
いかがだろうか? 好走率からみて、やはり一番の狙い目はダート適性の高いサンデー系ということになるだろう。2頭好走しているが、いずれも人気を上回って好走を果たしている。
さらに言えば、Dサンデー系で凡走した3頭のうち2頭は14、16番人気だった。さすがにこの人気ではいくらなんでも厳しいことを考慮すれば、実質(1−1−0−1)ということになる。現実的に好走できる力を持った馬が出走してくれば、かなりの狙い目になってくるわけだ。
一方、Aサンデー系は好走率が低いし、好走したのも人気馬。Tサンデー系は1頭しか好走馬がいない。しかもTサンデー系の好走馬の父はダイワメジャー。そう、2回阪神開催の特注種牡馬だ。
つまり、こういった特別な血の助けがない限り、芝寄りの血を持った馬が好走することは難しいと言える。
では、より具体的にどういった血統の馬を買っていけばいいのか? それは、メルマガで明かすことにしよう。
ここでは1頭、血統的に合わないかもしれない馬を挙げておこう。
この人気馬は、「危険な人気馬」になる可能性を秘めている。
その馬の名(D)は→
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