昨日は有力馬の1頭、ベルカントに関して取り上げた。
本来なら金曜日は「全頭診断」を行うところだが、その前に中山マイルの「枠順」に関して触れておこう。
「中山マイルは外枠が不利」。この絶対的な定説が、今年は当てはまらない可能性が高いのだ。
むしろ外枠有利な中山
中山のマイルはスタートしてすぐにコーナーを迎えるため、外枠の馬に距離ロスが生じやすい。だから「外枠不利」が定説となっている。
実際、朝日杯FSでも「外枠不利」が明確に証明されている。
1、2枠
(5−2−5−26)
7、8枠
(1−1−1−37)
ご覧のとおり、差は歴然だろう。
「人気馬が外枠に入っていないから関係ない」という声もあるが、外枠の時点で好走の可能性がかなり低くなるため人気にもなりにくい、というのが実態だ。
だから「例年の」朝日杯FSでは外枠が非常に重要なファクターになる。
しかし、今年は「例年の」傾向に当てはまらない可能性がある。というのも、最近の中山は必ずしも外枠不利とはいえないのだ。
1枠
(3−4−9−43)
勝率5%
複勝率27%
単勝回収値28
複勝回収値74
2枠
(3−5−10−42)
勝率5%
複勝率30%
単勝回収値23
複勝回収値89
7枠
(7−13−3−47)
勝率10%
複勝率33%
単勝回収値91
複勝回収値88
8枠
(9−6−5−53)
勝率12%
複勝率27%
単勝回収値59
複勝回収値81
ご覧のとおり、内枠と外枠の成績の差はほとんどない。それどころか、むしろ「外枠有利」と思える結果ですらある。
実際、7枠の複勝率は全枠中1位の好成績。また、8枠の勝利数はトップの9勝で、勝率でみても3枠に次いで2位となっている。
ちなみに昨年は1、2枠が勝率二桁だったのに対し、7枠が8%、8枠に至っては6%しかなかった。
つまり、今年の馬場は例年に比べてかなり外有利になっているわけだ。
先ほど枠順が発表されて、おそらく内枠に入った馬は過剰人気になり、外枠の馬は人気を落とすだろう。
しかし、今年に限っては枠順で安易に決めてはいけない。むしろ外枠で人気が落ちるくらいなら、おいしいと思ったほうが良さそうだ。
ということで、外枠に入ったとはいえ、この馬はかなり有力な馬と言って良さそうだ。
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