(C) takashix78

前回は朝日杯FSの「ローテーション」について触れた。

底力が要求されるレースでどういった過程を踏んでくるのが良いのか、お分かりいただけたはずだ。

さて、今回はいよいよ「血統」について触れていこう。

注目したいサンデー系の好走率

何度も書いているが、朝日杯FSでは底力が要求される。

それは血統面を見ても明らかだ。

例えば過去3年の好走馬9頭の血統を見てみよう。

2012年
1着 ロゴタイプ
父ローエングリン(サドラーズウェルズ系)
母父サンデーサイレンス

2着 コディーノ
父キングカメハメハ(キングマンボ系)
母父サンデーサイレンス

3着 ゴットフリート
父ローエングリン(サドラーズウェルズ系)
母父サンデーサイレンス

2011年
1着 アルフレード
父シンボリクリスエス(ロベルト系)
母父サンデーサイレンス

2着 マイネルロブスト
父ゼンノエルシド(ニジンスキー系)
母父メジロライアン(ノーザンテースト系)

3着 レオアクティブ
父アドマイヤムーン(ミスプロ系)
母父オペラハウス(サドラーズウェルズ系)

2010年
1着 グランプリボス
父サクラバクシンオー(プリンスリーギフト系)
母父サンデーサイレンス

2着 リアルインパクト
父ディープインパクト(サンデー系)
母父Meadowlake(セントサイモン系)

3着 リベルタス
父ディープインパクト(サンデー系)
母父グランドロッジ(ダンジグ系)

いかがだろうか? かなりの偏りがあることが分かる。

例えば、血統を読み解く上で大きなヒントになりそうなのが、「父サンデーサイレンス系の不審」だ。

スピード色が強い日本の競馬ではサンデーサイレンスの血が必要不可欠と入っても過言ではない。特にGIでは多くのレースでサンデー系が馬券圏内を独占している。

例えば先週の阪神ジュベナイルフィリーズでは、サンデー系の3頭が馬券圏内を独占。サンデー系の強さを改めて証明した。

しかし、朝日杯では過去3年で父サンデー系がわずか2頭しか馬券圏内に入っていない。

昨年は父ダイワメジャーのフラムドグロワールが、一昨年は同じく父ダイワメジャーのダローネガ(3番人気)と父ダンスインザダークのクラレント(2番人気)がそれなりに人気を集めたが、いずれも馬券圏外へ沈んでいる。

だから今年もサンデー系の人気馬は疑ってかかったほうが良さそうだ。

そこで疑問に上がるのが以下の2点だ。

・好走血統とは?
・サンデー系が好走できる条件とは?

この答えをここに書くことはできないが、その観点から行くと、この馬は「危険な人気馬」に部類されるかもしれない。その馬を公開しておこう。

その馬の名は→
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