前回は朝日杯フューチュリティステークスの「舞台設定」について検証した。

中山芝1600M」で行われる朝日杯FSでは「トリッキーさ」に対応することが大きなカギだということが分かった。

今回は朝日杯FSの“本質”について分析していこう。

キーワードは前傾ラップ

朝日杯FSの“本質”を知るためには、どのようなレース質になっているのかを知ることが最も手っ取り早い。

以下が過去5年のラップと、前後半のタイムの比較である。

2012年(良)
12.1-10.8-11.0-11.5-11.9-12.2-11.8-12.1
45.4−48.0

2011年(良)
12.2-11.0-11.3-11.4-11.9-12.0-11.7-11.9
45.9−47.5

2010年(良)
12.2-11.0-11.5-11.9-12.0-11.7-11.6-12.0
46.6−47.3

2009年(良)
12.0-10.8-11.4-11.9-12.3-12.3-11.7-11.6
46.1−47.9

2008年(良)
12.2-10.8-11.3-12.0-12.5-12.6-11.7-12.0
46.3−48.8

注目したいのは前後半のタイム差だ。5年すべてで「前傾ラップ」になっている。

それどころか、2010年を除く4年は1秒以上も前半が早いタイムを刻んでいる。

日本の競馬は瞬発力勝負が主流だ。騎手たちが折り合いを重視することでスローペースになりやすい。

だからスローからミドルペースになることが普通で、よほどの逃げ馬がいない限り、これほどまでに前傾ラップに偏ることはない。

しかし、朝日杯FSは明らかに「前傾ラップ」に偏っている。これは一体なぜなのだろうか?

この「答え」はメルマガで既に配信済み(購読いただければバックナンバーでご覧いただけます)だが、ここでは「前傾ラップ」になることで求められる要素について触れておこう。

「前傾ラップ」と「後傾ラップ」のレースでは求められる要素が全く違う

朝日杯FSが「前傾ラップ」のレースということは、これを重視して検証を進めていくべきだろう。

その朝日杯FSで好走するために必要な要素とは→
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これがカギになってくることは間違いないだろう。